研究情報

市民との協働を重視したアート・デザイン提案とその制作

研究者

メンバー(所属)研究テーマ(個別)役割
藤田 大輔 (デザイン学科)アート・デザイン提案とその制作研究代表者
山内 勉 (デザイン学科)製作に関わるプロダクトデザイン的アドバイス
三浦 英夫 (デザイン学科)製作および工房使用に関するアドバイス

予算

単位:千円

備品研究旅費報酬雑費郵便図書その他合計
H29072018050000501000
H30010001508000100801410
H3101000150800501003501730

*H30以降は予定金額

研究スケジュール・内容:(平成29年度~平成31年度)

平成29年度

現在依頼されているプロジェクト、もしくは製作予定のデザインを実現したい。また、次年度以降のデザイン提案のための調査・分析・プロトタイプ製作等も実施する。プロジェクトは次の4点を予定している。

1)ツリーハウスをデザインし、関係者や保護者と協働で製作・設置する(認定こども園:福井県,7月末完成予定)。
2)インスタレーションアートを製作し、イベントにて発表する。通行人や来場者が体感できるデザインとなるよう配慮する(I地区における古民家:福井県,10月末完成予定)。
3)保育園園庭の設計および家具・遊具製作を行う。設置後は使われ方を観察しながら、改善すべき点について分析を進める(A保育園:静岡県,12月末完成予定)。
4)宿泊施設のサインおよび憩いの場をデザイン・製作する(旧岬校:福井県,3月末完成予定)。

 以上の製作・設置とともに、ホームページを用いた情報発信、学会発表など、研究成果を広く公開する。学外の競争的資金の開拓・応募も積極的に行う。

平成30年度

3点の新規プロジェクトと2点の継続プロジェクトを予定している。また、次年度以降のデザイン提案のための調査・分析・プロトタイプ製作も実施する。

5)ツリーハウスおよび小屋を利用者と協働で製作する(プレーパーク:福井県)。
6)活動のしやすさを重視して必要な場所を検討し、利用者と協働で子どもの居場所を創出する(プレーパーク:福井県)。
7)園の活動拠点について運営者や保護者と協働でデザイン・改修する(福井県)。
8)保育園園庭および家具・遊具の使われ方を調査し、改善を行う(A保育園(静岡県))。
9)大学セミナーハウスの使われ方や意見を収集し、学生の居場所を創出する(福井県)。

 以上の製作・設置とともに、ホームページを用いた情報発信、学会発表など、研究成果を広く公開する。学外の競争的資金の開拓・応募も積極的に行う。

最終年度

これまで実現したプロジェクトについて調査を行い、必要に応じて改善する。また、新規プロジェクトについて開拓する。最終年度としてデザインしたものを総括し、ホームページ、展示会開催、冊子の製作等により研究成果を広く公開する。このほか、学会発表原稿執筆、学外の競争的資金の開拓・応募も積極的に行う。

年次目標

全体

今回申請した研究は、これまで研究・実践で取り組んできた成果を地域社会に対して還元するものであり、かつ近年失われつつある子どもたちの遊び場所を創出することや、デザインの実作を通してデザインの魅力を広くPRすることに寄与する。また、制作途中の段階も含めて、学会発表、パネル展示、ホームページ、TV放映など情報公開を積極的に行い、本学の活動を広く認知いただくことも目標である。

平成29年度

1)プロジェクト遂行の運営者・利用者にヒアリングおよび行動観察調査を実施し、それぞれの場所の現況を整理する。また、次年度実施予定のプレーパーク、森のようちえんの調査も実施する。
2)ツリーハウス、インスタレーションアート、保育園園庭・家具・遊具、サイン計画などデザイン提案が多岐にわたるため、作業の段取りを考慮して、検討したデザインを確実に制作・設置する。

平成30年度

3)プロジェクト遂行の運営者・利用者にヒアリングおよび行動観察調査を実施し、それぞれの場所の現況を整理する。前年度実施したプロジェクトの使われ方を調査し、改善点を把握する。
4)新規として2つのプレーパークと森のようちえんの居場所創出、改善提案として保育園園庭、宿泊施設における学生の居場所等、こちらも多岐にわたるため、作業の段取りを考慮して、検討したデザインを実際に制作・設置する。

最終年度

5)実現したプロジェクトの改善を中心に、新規プロジェクトも開拓する。
6)デザインしたものを総括し、各種デザイン賞への応募のほか、展示会を開催し、冊子を製作する予定である。


写真1 園庭に置く家具&遊具案

写真2 園庭全体の計画案

写真3 模型を製作しツリーハウスのデザインを検討

写真4 サイン計画案