研究情報

雨水活用普及に向けた技術・普及啓発手法開発による地域災害レジリエンスの向上

研究者

笠井利浩(代表者、環境・食品科学科 教授)、中城智之(電気電子工学科 教授)、藤原明広(経営情報学科 准教授)、矢部希見子(環境・食品科学科 教授)、田中真由美(経営情報学科 准教授)、近藤晶(デザイン学科 講師)、荒木史代(基盤教育機構 教授)

研究内容

平成26年5月に「雨水の利用の推進に関する法律」が施行され、雨水活用の普及に向けた社会的な流れが加速している。本研究では、雨水活用が地域社会にもたらす、①水資源の確保 ②都市型洪水の緩和 ③被災時の水資源確保 等の効果を高め、地域社会の持続可能性や災害レジリエンスの向上に関する研究を行う。具体的には、今後雨水活用の普及段階で問題となる貯留雨水の水質向上、IT技術による治水効果の向上、経済性評価、そして最も重要な一般社会への普及方法とその効果の検証に関する研究を行う。平成28年度は、各研究手法の検討や可能性調査を行うものとし、①スマート雨水活用システムの設計・評価に関する研究 ②局所降雨予測によるスマート雨水貯留槽の都市型洪水緩和性能の向上③水中ロボットによる雨水貯留槽のメンテナンス性向上 ④雨水貯留槽内の水質特性と水質維持法の検討 ⑤雨水貯留槽の設置による企業経営面から見た経済性評価 ⑥雨水活用普及のための広報手法の開発 ⑦雨水活用を目的とした市民教育の手法の開発と評価 の各項目に関する研究を行い、次年度以降の研究手法を検討する。また、学外との研究連携先の模索や福井市のみならず国に対しても雨水活用に関する技術、効果、普及手法を提案する準備を整える。