研究情報

限界集落の再生・活性化に関する実践研究Ⅴ  ~勝山市小原集落の景観整備とイベント活動を通して④~

研究者

多米淑人(代表者、建築土木工学科 准教授)、吉田純一(建築土木工学科 教授)

研究内容

 本研究は、限界集落の中でも特に定住人口が1人という廃村が迫る勝山市小原集落に着目し、当集落の景観整備・保全、各種イベント活動を通して、交流人口の増加を図り、集落の再生・活性化を目指すものである。これらの活動は、(旧)地元民や本学建築土木工学科の連携事業「小原ECOプロジェクト」として、平成18年度から行なっていて、平成28年度で11年目を迎え、着実にその成果を挙げている。修復家屋は外観のみの修復を含めると7棟を数え、集落内では50名程度の宿泊が可能となり、既に修復民家において、国際ボランティア団体や国内農村体験の受け入れ先の宿泊施設として活用している。
 本年度は、古民家の修復をしつつ、倒壊家屋の撤去や除草なども実施し、集落景観の整備活動を行なう計画である。また、(旧)地元民との協働で、小原集落を拠点とした各種イベント、例えば山菜採りや固豆腐作り、豪雪体験などのイベントを継続的に実施し、ソフト面からの小原集落の活性化、再生も図っていきたい。


野地板張替に励む学生たち

屋根葺替作業中に記念写真