研究情報

介護福祉医療支援用ロボティクス・メカトロニクス機器の開発と実用化検討

研究者

原口真(代表者、機械工学科 准教授)、西田好宏(電気電子工学科 教授)、小沢康美(機械工学科 教授)、砂川武義(原子力技術応用工学科 教授)、西尾浩一(デザイン学科 教授)、藤田大輔(デザイン学科 講師)、野口雄慶(スポーツ健康科学科 准教授)、辻本典央(スポーツ健康科学科 講師)

研究内容

 平成27年のWHOの報告によると, 15歳未満の人口の割合が最も低いのは日本(同率でドイツ,カタール)で,60歳超の人口の割合が最も高いのも日本である.日本は現在,世界の中で最も少子高齢化が進んでいる国である.国民1人当たりの社会保障費や高齢者1人当たりの介護負担が増大し,就労人口割合も減少することが懸念される.
 この問題を解決するために,ロボティクス・メカトロニクス技術で医療福祉介護分野を支援しようという動きが出ている.平成24年に経済産業省と厚生労働省は,「ロボット技術 の介護利用における重点分野」(移動支援(図1)や見守り支援(図2)などの分野)を策定し,それに基づいて経済産業省やAMEDにより「ロボット介護機器開発・導入促進事業」が実施され,多くの企業が採択された(この事業は平成28年度に終了する).
 本プロジェクトでは実際に移動や日常生活動作,医療活動支援用のメカトロニクス機器の試作品を製作する.試作品を企業に紹介し,共同研究・製品化に発展させる.福井県内の病院・介護施設に協力して頂き,ニーズの調査・開発機器の使用感調査などを実施する.プロジェクト参加の学内メンバーもバイオメカニクス・人間工学・住環境の観点から,開発機器の使用感調査を行う.