研究情報

放射能除去装置の開発と実用化検討

研究者

堀池寛(代表者、原子力技術応用工学科 教授)、砂川武義(原子力技術応用工学科 教授)、尾崎禎彦(原子力技術応用工学科 教授)、三島史人(原子力技術応用工学科 准教授)、新谷裕和(原子力技術応用工学科 教授)

研究内容

原子炉において使用された燃料は、再処理により再び燃料として使用できるウランやプルトニウムと、高レベル放射性廃棄物として処分されるマイナーアクチノイド及び核分裂生成物の二つがある。高レベル放射性廃棄物は、ガラス固化体として地層処分する研究が進められているが、国内での処分場の建設は困難を極めている。また東電福島原発事故では多量のマイナーアクチノイド及び核分裂生成物の処理が必要であり、これらの高レベル放射性廃棄物の減容化(放射能除去)は、この数十年以内に確立せねばならない非常に重要な課題である。 本研究では、原子炉シミュレータによる東京電力福島第一原子力発電所事故の検討、アルゴンプラズマによるマイナーアクチノイド(Np、Am、Cm)と核分裂生成物(Cs、Sr)の分離の検討、新しい原理に基づく長半減期放射性排気部の核変換による短寿命化の検討、及び強力磁場を用いた放射性物質や廃棄物の高効率分離捕集の検討を行い、東京電力福島第一原子力発電所事故により生じた高レベル放射性廃棄物の減容化手法の確立に資するものとする。


高勾配磁気分離処理

大気圧プラズマ発生装置