平成22年7月28日（水）4限目の「地域共生学」では福井県知事 西川一誠氏が、 「地方を元気にする発想」をテーマに講義をされました。
　

講義概要

福井県の力が弱くなっている。すなわち、福井県の人口の推移を見ると昔は全国人口の1.4%であったが、現在では0.6%と落ち込んでいる。その1つの理由として、福井県では大学生の3,000人は他府県で学んでいるが、その1,000人しか福井県に戻ってこない。つまり、1人の人間を20歳まで育てるのに、福井県では1,500万円～1,700万円かかっていることから、お金を掛けて育てても他県へ取られてしまう。これでは福井県の発展は望めない。
また、地方の県が強くないことには、日本が良くならない。このためには、首都の東京に頼るのではなく地方と地方のつながり、つまりローカルアンドローカルで地方を強くする必要があることから、青森・山形・長野・石川・奈良・鳥取・島根・高知・熊本そして福井の政令指定都市のない11の県が横の連携を取って国に提言し、日本を元気にしようとしている。そのためには、学生諸君が将来に希望を持って新しいふるさとをつくっていく気構えを持って欲しい。