熱中時間

FUTの人たちの最高の
時間をインタビュー
FUTの人たちはなぜ熱中しているのか。熱中するものだけが感じられる最高の時間とは何か、に密着する。

No.8
デザイン学科4年
出蔵 真平
theme:学生プロジェクト

4月より、JR福井駅と福井工業大学間とを結ぶシャトルバスのデザインが一新した。このバスのラッピングデザインを手がけたのが、デザイン学科の出蔵真平さん。これまでどちらかというと引っ込み思案だったという彼が、初めてバスのラッピングデザインにチャレンジ。「自分のデザインがカタチに。それが街の中を走るなんて、すごく嬉しいものですね」と自分がデザインしたバスを目の前に照れくさそうに笑う。

勢いで初参加した学生プロジェクト


シャトルバスのラッピングデザインは、デザイン学科の講師 近藤晶先生がデザインを希望する学生を募り、プレゼンテーションを通じてデザインを決定するという学生プロジェクトの一つ。
福井工業大学には、「小原エコプロジェクト」、「AOSSAツリープロジェクト」、「EV(電気自動車)プロジェクト」など学科主体のものから、学生自らが申請し自由な発想で取り組むSSLプロジェクトまで、毎年多彩な学生プロジェクトが行われている。


出蔵さんが学生プロジェクトに参加したのは、これが初めて。
どちらかというとシャイな性格。「これまで興味がなかったって訳ではないんです。むしろ参加してみたいって思っていた。でも、なんとなくきっかけがなくて」という。

福井工業大学に入学するまでは、デザインとは無関係の生活。初めてグラフィックデザインやデジタルイラストレーションに出会い、様々な表現方法があることを学んだ。自分のアイデアをカタチにできるデザインのおもしろさに目覚めたという。
次第に、授業以外でのさまざまな経験ができるプロジェクトにも参加してみたいと思うようになっていった。


そんなころ、目に飛び込んできたのが「シャトルバスのラッピングデザイン」プロジェクトだった。「友達とバスのデザインのことを話していて、やってみようぜってことになったんです。その場のノリというか、勢いですかね」。
その足で、担当であるデザイン学科の近藤研究室のドアを叩いた。


進化する福井工業大学をイメージ

出蔵さんがデザインを考案する上で掲げたテーマが『進化』。
「4年前にデザイン学科が、昨年から産業ビジネス学科がスタートしました。学食が新しくなり、キャリアセンターができるなど、福井工業大学が常に進化していると感じたからです」。
その『進化』をキーワードにデザインやカラーをイメージし、試行錯誤しながらデザインを完成させていった。それは、樹木が成長していくように、FUTのイメージカラーである青・オレンジ・赤の3色が成長し、学校の上から溢れ出す――をイメージしたものだった。

学内担当者を相手に初めてプレゼンテーションも経験した。
「すごく緊張しました。手から汗が噴き出てきましたよ」と笑う。


シャトルバスのラッピングデザイン

「やるからには採用してもらいたい」と積極的にPR。今まで抱いたことがないような意気込みを感じる自分がいた。
プレゼンの結果、見事に採用が決定。採用されたのは出蔵さんの案だった。
それからは近藤先生にアドバイスをもらいながら、ロゴの位置や色の微調整など最終的な詰めの作業を行い、デザインを完成していった。
「自分の案が採用されることって本当にうれしい。辛いことは一つもなかった。楽しみながら取り組むことができました。授業では得られない充実感ですね。もっと早くからいろんなプロジェクトに参加しておけばよかったなぁ」とつぶやいた。

積極的になれた自分に驚き


その後、デザイン学科のAOSSAでのポスター展示にも参加した。「別の研究室の展示でしたが興味があったから。今までの自分だったら、絶対に参加していなかったと思う。少しずつ積極的に物事に関われるようになってきました。自分でも驚きです。卒業までに時間があれば、他のプロジェクトにも参加してみたい」と意欲満々だ。
新しいことにチャレンジする度に、成長する自分に確かな手ごたえを感じている。

そんな彼も今は、就職活動の真っ最中。「できれば県外に出て、力をつけたい」。デザインもしくは広告関連の仕事に就きたいと活動にも熱が入る。

卒業まであと1年。そのころには、さらに成長した出蔵さんに会えるに違いない。



学年学科名等は、取材時のものです。