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学友会活動で培ったコミュニケーション力で地域の人々を支えたい

環境情報学部(現:経営情報学部)経営情報学科 4年

藤井 綾希

経営情報学科情報システムコースで学びながら、学友会活動を続けている藤井綾希さん。さまざまな学科や出身地の仲間とともに大学祭などの企画・運営に携わり、さらに、会計をはじめとする管理業務では、学友会のみならず他のクラブもサポートしている。これらを通して学んだことや成長できたこと、将来の仕事に対する思いなどを伺った。

情報関係の知識と技術を
習得しながら、学友会活動でキャンパスライフを楽しむ

福井工業大学附属福井高等学校の情報分野コースで学んだ藤井綾希さんは、パソコンなどのアプリケーションやプログラミングに関心を持ち、経営情報学科に進学。情報システムコースを選択し、ネットワークシステムや機械学習、プログラミングなどICTに関する幅広い知識や技術を身につけ、中でもコンピュータを動かすためのプログラムを作成するプログラミングに最も力を注いできた。「一生懸命組んだプログラムでも、実行できなかったり不具合が起こったりします。試行錯誤を重ねて改良し、正しく動かせたときの達成感は大きかったです」と振り返る。
学科での勉強と同時に藤井さんが熱心に取り組んだのが学友会の活動だ。学友会は福井工業大学の全学生を構成員とし、運営組織である総務委員会・体育部会・文化学術部会・応援団の総称である。約30名のメンバーが在籍し、大学祭など行事の企画・運営や、クラブ活動のサポートなどを行い、年度初めには、各クラブを紹介する新入生歓迎会を開催している。藤井さんは、入学時に本歓迎会に参加して学友会を知り、和気あいあいと楽しそうな雰囲気に惹かれ入会。「いろいろな学科、出身地の人がいて、最初は緊張しました。でも、私は初対面の人とも結構気軽に話せるので、すぐにみんなと仲良くなり、さらにそのつながりで友人が増え、大学生活を楽しめるようになりました」。

イベント開催で学内交流を図り、クラブ活動もサポート



学友会の定例の活動日は毎週水・金曜日の16~19時。メンバーが集まり、イベントに向けての話し合いや準備などを行っている。藤井さんは、大学祭のステージイベント、ハロウィンやクリスマスに合わせて開くイベントの企画・運営を経験。1年生のときは、次年度の新入生に配布する冊子「ライフスタイルブック」の制作も手がけ、各学科の学習内容や在学生の日常の姿、大学周辺の店などを紹介するための取材を行うなど、学内外で活動の場を広げていった。

また、1年生のときから学友会の会計を担当するとともに、体育部会・文化学術部会に所属するクラブと応援団の会計業務や情報発信などもサポートし、クラブ全体に関わる日常の事務も担っている。「春には、1年生に入部を呼びかけたいクラブを募り、新入生歓迎会で発表の場を設けたり、掲示板にクラブ紹介のポスターを貼ったりしています」。日々の練習や試合などで忙しい部員にとって、勧誘活動や管理業務をサポートしてくれる藤井さんは心強い存在だ。


大学祭ではステージイベントの企画・運営で活躍。実行委員長も経験


学友会が主体となって実施する最大のイベントは、秋に開催する大学祭である。定例の活動日に、プログラムや役割分担、スケジュールなどについて話合い、進捗を確認しながら準備を進める。藤井さんは、1・2年生のときにステージイベントを担当。eスポーツゲームや早飲み競争、カラオケ大会など、特設ステージで行うプログラムを企画・運営するとともに、集客活動にも取り組んだ。「お客さんに喜んでもらえる企画や、在学生の目を惹くポスターを考えるためにみんなで話し合ったことが楽しい思い出になっています」。



2024年、3年生のときには実行委員長として全体を指揮。「一生懸命準備を進めましたが、途中で遅れる部分が発生し、かなり心配しました。そこで、それまで以上に全体に目を配って進捗を把握し、滞っている原因を尋ねたり、困っていることに対してアドバイスしたり、常に気を配るようにしました」。このときの経験には大きな学びがあったと話す藤井さん。準備のために出した指示が正しく伝わらず、行き違いが起こったことが何度かあったそうだ。「これは自分の言い方が悪かったのかもしれないと反省し、言葉選びや話しかけ方を見直しました」。また、総務も担当し、テントなどレンタル品の手配、会場設営に使用する物品管理なども行い、裏方としても活躍した。


学友会活動で身につけたコミュニケーション力を活かせる仕事を目指す


藤井さんは3年余りの学友会活動を通し、人との接し方を積極的かつ自然に身につけてきた。「相手に伝えたいことは、一つひとつ丁寧に説明することが大事だと一層思うようになりました。自分が当たり前だと思っていることでも、相手にとってはそうではないことが結構あるので、気をつけようと思っています」。このように心がけている藤井さんが言葉使いを学んだのは、日頃接するさまざまな年長者からだという。学内では、先生や学友会活動の相談などを行う大学職員、学外では、多様な業者の人などの話し方を参考に、相手への思いやりを持ちながら、自分の意図を正確に伝える言葉を自然に自分のものにしてきたそうだ。


「常に気をつけているのは、相手の目を見て話すことと笑顔でいることです。そして会話が盛り上がり、相手の方も笑ってくださったときが一番うれしい」と藤井さん。人と接することが好きだと改めて気づいたことから、就職先は地域に密着した事業を展開する県内企業に進むつもりだ。「地域のいろいろな方とコミュニケーションを取りながら、誠実な対応を心がけて信頼関係を築き、皆さんの暮らしと地域そのものを支えていけたらと思っています」と話している。


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