工学部原子力技術応用工学科

Department of Applied Nuclear Technology

原子力技術応用工学科

安全・安心を確立した
エネルギー技術で
世界の危機を救え。

「2050年までに二酸化炭素(CO₂)排出量ゼロへ」。
この目標に向かい、国を挙げて走り続ける中、
安全・安心な“原子力”の活用は
欠かせないテーマとなる。
原子力技術応用工学科は、エネルギー技術の追究で、
地球温暖化をはじめとした世界の危機に
果敢に挑み続けていく。

原子力技術応用工学科のキャッチ文言地球儀

原子力・放射線の
学びを生かし、
国際的な視野を
身につけた技術者へ

学びのポイント

Learning Points

  • Point.01

    原子力のこれからを
    とことん突き詰めろ

    「原子力」を冠した学科を構える大学は、FUTを含めて国内でわずか3つ。関西電力や日本原子力研究開発機構(JAEA)でのインターンシップなど、徹底的に原子力を追求できます。

  • Point.02

    多彩な専門資格が
    明日を拓く武器になる

    放射線取扱主任者や技術士補(原子力・放射線)など原子力や放射線に関わる資格を取得できるのも特色。これら専門資格がキャリアアップを描く上で大きな武器となります。

  • Point.03

    見据える先は「世界」
    海を越えた研究を展開

    カナダ・オンタリオ工科大学と教育・研究協定を結び、海外研修を実施するなど、世界基準の技術・知識を学べる環境が整っています。FUTでの4年間を通して国際的な視野も育みます。

コース紹介

Introduction of Courses

原子力工学コースイメージ写真

原子力工学コース

数学や物理、化学、放射線などの基礎知識を学び、そこから最先端の原子力技術の研究へとステップアップしていきます。原子力エネルギーを中心に研究する中で、技術者に不可欠なコミュニケーション能力や倫理観も磨いていきます。

放射線応用コースイメージ写真

放射線応用コース

放射線が活用される分野は工業や農業、医療など実に多彩です。放射線応用コースでは放射線化学や生物学、物理学などの基礎知識を修得。放射線測定技術者や非破壊検査技術者として、これら多岐にわたる現場での活躍を目指します。

4年間の学びと履修モデル

Four-year study and course model

履修モデルの表

  • 講義
  • 演習・実習を含む科目
  • 卒業研究

上記の表は専門分野の科目を抜粋して表記しており、一般教養科目等は含まれておりません

科目・開講期については、変更となる可能性があります

目指せる資格・免許

Qualifications and Licenses

  • 放射線取扱主任者(1種・2種)
  • 技術士補(原子力・放射線)
  • エックス線作業主任者
  • 危険物取扱者
  • 電気主任技術者
  • エネルギー管理士
  • 非破壊試験技術者
  • 高等学校教諭一種免許状(工業)

主な就職先

Major Employers

企業
FTEC/オー・シー・エル/核物質管理センター/関西電力/関電工/関電パワーテック/クリハラント/三協立山/太平電業/千代田テクノル/テプコシステムズ/東海プラントエンジニアリング/東京電力ホールディングス/東京パワーテクノロジー/東芝プラントシステム/日本原子力研究開発機構/日本原子力発電/日本原燃/日本メックス/NESI/発電設備技術検査協会/福井鋲螺
公務員関係
福井県庁/越前市役所
進学
福井工業大学大学院/大阪大学大学院/京都大学大学院/東京工業大学大学院/九州大学大学院/大阪公立大学大学院/福井大学大学院/東京都市大学大学院

※法人格は省略しています

業界別就職先円グラフ

アイソトープ研究所

PICKUP TOPICS

福井工業大学
アイソトープ研究所

国から非密封線源(コバルト60やストロンチウム90水溶液など)の使用許可を受けた研究所で、本学科の学生たちは放射性物質の安全な取り扱いや放射性物質の正しい廃棄方法などを学んでいます。除染や核医学に関わる研究も行っています。

超電導磁石

PICKUP TOPICS

超電導磁石

放射性汚染土壌の除染や原子力発電所の循環水中の放射性クラッド(水垢)の除去技術として磁気力を用いた研究を実施しています。磁気分離装置の磁場発生源として永久磁石回路に加え、超電導磁石(3台)を所有しています。

西嶋 茂宏 教授写真

PROFESSOR'S MISSION

2050年、さらにその先を考え、
国際社会で大きく飛躍してほしい。

原子力を学び、追究していく上で、「2050年」は大きな転換点です。この年を目標にCO₂排出ゼロを目指すカーボンニュートラルが進められ、エネルギー源として原子力の重要性は確実に高まっていきます。 “地上の太陽”と呼ばれる核融合炉の原型炉の完成も2050年を目指しています。核融合炉をはじめ、目的に応じた組み合わせが可能な小型モジュール炉(SMR)など、原子力技術応用工学科では最先端をいく教育・研究に力を注いでいます。さらに、2100年まで見据えれば、世界の人口は110億人に達すると予想されています。この時、エネルギー不足に直面していたら・・・。深刻な食糧問題など、数々の危機が生じることでしょう。世界の課題を解決する一手となる原子力技術を学び、国際社会へとぜひ飛躍してください。

西嶋 茂宏教授