熱中時間

FUTの人たちの最高の
時間をインタビュー
FUTの人たちはなぜ熱中しているのか。熱中するものだけが感じられる最高の時間とは何か、に密着する。

No.18
電気電子情報工学科4年
野畑 真
theme:就職活動

景気低迷で依然として厳しい状況が続く大学生の就職戦線。無事に就職できるか不安な学生は多い。そんな中、4年生の5月に念願の電気関連業界の企業の内定を獲得したのが、電気電子情報工学科の野畑真さんだ。いかにして大手企業の内定を勝ち取ったのか。彼の就職活動にまつわるエピソードを探ってみた。

出遅れた就職活動


12月から本格化する大学生の就職活動。先輩の苦戦を見てきた学生の危機感は強く、いち早くスタートを切り始める。多くの3年生が部やサークル活動を一時中断し、企業説明会に参加したり、エントリーシートを作成するなど就職活動に取り組み始める中、部活動を続けるなど変わらない生活を送っていたのが野畑さんだ。「正直なところ実感がわいてこなかった。どうやって企業を探していいのかもわからなかったんですよ」。
年が明け2月に入ると周囲はまさに就職活動一色。さすがの野畑さんも焦りを感じ始める。「遅すぎると行きたい企業が絞られてしまう」。本人も自覚する通り、遅いスタートだった。

準備不足でチャンスを逃す


希望の職種は大学で学んだ電気関連の保全やメンテナンス。 最初に試験を受けたのが大手通信企業だった。タイミングよく同社のリクルーターから連絡をもらい、面談の機会を得ることもできた。一般的に、リクルーターとは企業の人事や採用に関係するOBやOGのことで、そのOBやOGが選考を目的に学生に会うというもの。リクルーターに会えることは非常に良いチャンスでもある。「リクルーターの方の印象もよくて、もしかしたら大丈夫かもって思っていました」。
ところが、面接では厳しい質問を矢継ぎ早に浴びせられ、受け答えに詰まってしまった。当然ながら内定にはつながらず、大きなチャンスを逃してしまう。
「就職活動での初めての面接。面接官からの突っ込んだ質問に何も答えられずしどろもどろ。追い詰められていく感じで、頭が真っ白になりました」。
準備不足は明らかだった。「自分でなんとかできると過信していた。社会はそんなに甘くないということを痛感しました」。

キャリアセンターでブラッシュアップ


何をどうしていいのかわからず相談した先がキャリアセンターだった。 キャリアセンターでは、エントリーシートや面接シートの書き方から面接の指導、企業の情報収集など就職活動に関する徹底した指導やアドバイスを行っている。
「まず必要だったのが自己分析。実は自分を客観視するのは意外と難しい。自分が短所だと思い込んでいたことが実は長所かもしれないし、逆の場合もあるからです」。
野畑さんは、中学、高校、大学の11年間バレーボールに取り組み、大学ではセッターとしてチームの司令塔として活躍する選手でもある。「セッターという役割の中で、人の特徴などを見極められるようになりました。年下から目上の方まで対戦相手もさまざまで、そこでいろんな人とうまくコミュニケーションをとれるのが僕の強み。こうした具体的なアピールポイントもキャリアセンターで改めて認識させてもらいました。担当者にしっかりチェックしてもらうことが重要です」。
エントリーシートの添削や面接練習も徹底的に指導された。
「最初のエントリーシートでは何が書いてあるかまったくわからないと指摘されました。詰め込みすぎなんですね。助言をもらいながら何度も書き直し、要点を絞ったわかりやすい理想ともいえるエントリーシートに仕上げることができました。話し方も、早口で何を言っているのかわかりずらいとのことで、ていねいに話すことを心がけるようになりました。キャリアセンターでは初めて気付かされることが多く、自分の未熟さや勉強不足を思い知らされます。でもそこから個々に応じてよい方向に導いてくれる。おかげで、少しずつですが変わることができたんじゃないでしょうか」。

希望の企業から内定を獲得!


キャリアセンターに通う中、いくつもの企業の試験や面接を受けるが、内定までこぎつけることはできなかった。しかし面接で手応えがなかった時でも、何がダメだったのか、どういった質問が苦手だったかを洗い流し徹底的な対策を考えるなど、一つひとつの経験を前向きに捉えていた野畑さん。落ち込んでいる暇はなかった。

そんな中、キャリアセンターから電気関連企業を紹介される。「HPで調べてみましたが、ビルや建物の企画・設計・施工から保守・運用・維持管理までを行う企業。まさに自分がやりたいと思っていた職種でした。ここに決めたいって強く思いました」。
WEB選考の筆記テストをクリアし、3回の面接が行われた。最終面接ではいつも以上に気合いが入ったという。「面接官の方々が型苦しくなく、こちらに興味を示してくれていたように感じたせいでしょうか、すごく伸び伸びと話せました。どんな質問にもしっかりと受け答えできた。これで落ちたらどこを受けても駄目だろうっていうくらい、最高の出来でした」。

そして内定を受ける日を迎えた。
ついにその日がきたのだ。
「すごく、すごく嬉しかった!」。
連絡を受け、向かったのはキャリアセンターだった。「早く報告したくて。担当者の方にはすごくお世話になりましたから」と照れくさそうに話す。

キャリアセンターでノウハウを学ぶことが大切


無事内定を獲得し、就職活動に終止符を打った野畑さんだが、就職活動は思っていた以上に過酷だったと振り返る。
「特に面接が重要視されていると感じました。対策としては、本命の企業の前にいくつか試験を受け経験を積むこと。僕も大失敗しましたが、初めての面接では頭が真っ白になりがち。何度も経験しておけば、弱点がわかり事前に克服することができます。面接では慣れも重要。そして最後に、視野を広くして、どの企業でもいいよというスタンスを持つこと。絶対にこの企業がいいと絞り込んでしまうと、受けられる会社も限られてしまいますからね。
正直、キャリアセンターに行かなければ就職できていなかったと思います。エントリーシートの書き方から企業への提出物の書き方、面接の練習など就職活動に関するあらゆることに対してのアドバイスや指導が受けられる。就活は一筋縄ではいかない。貪欲になって、とことん利用すること。そうすれば道はひらけるはず」。
厳しい就職活動を経て、野畑さんはひと回り大きく成長したように見えた。



学年学科名等は、取材時のものです。