熱中時間

FUTの人たちの最高の
時間をインタビュー
FUTの人たちはなぜ熱中しているのか。熱中するものだけが感じられる最高の時間とは何か、に密着する。

No.81
工学部建築土木学科3年
市川 洋平
theme:O.C.P.S海外インターンシップ

福井工業大学ではO.C.P.S(Overseas Challenge Program for Students)として、海外語学研修、海外インターンシップ、日本語アシスタント研修、海外留学支援プログラムの4つの海外留学プログラムがある。その中で海外の企業でインターンシップに約3週間かけて参加したのが市川洋平さんだ。

自分の財産となる経験ができる


市川さんは建築土木工学科で設計を学ぶ傍ら、課外活動にも熱心に取り組んでいる。2年生では「CAREER LEADERS CAMP」に参加。それは学生が高いレベルの就職を実現させるため、先頭に立って就職活動をリードし、未来のリーダーとなる学生を育てるための講座だ。自分を客観的に見て考えることや、仲間からのフィードバックによって、自分の強みや持ち味、価値観を再発見し、なりたい自分の未来像についてじっくり考える経験を積むことができた。そして3年生になり、新たな経験を積めるようなプログラムはないかと探していたとき、先生に勧められたのが海外インターンシップだった。「3週間海外で働くという経験は一人ではできないし、自分の将来のための財産になると思って参加することに決めました」と話す市川さん。すぐにベトナムのハノイへの海外インターンシップに応募を決めた。

海外で働く人の姿勢が見える


これまで市川さんは建築土木工学科で、住宅や幼稚園などの設計を主に学んできた。振り返ってみて、今まで建築や土木の資材に目を向けていないことに気付き、資材を製造している現場を肌で感じたいと思うようになった。そこで、インターンシップを機に建築・土木資材を製造する会社に志願することにした。行った先は日本企業のベトナム工場。土砂崩れ防止ネットの製造や公園の柵などのプラスチックを作っている会社だ。実際に働いてみると、重たいものを使うライン作業が多く大変な仕事だった。さらに負担をかけたのは暑さだ。渡航時期は8月中旬で、蒸し暑い中でやる作業は骨の折れる仕事だった。しかし、現地で働くベトナム人の優しさに助けられることが幾度もあった。毎日の挨拶はもちろん、作業する市川さんへ扇風機の風を当ててくれたり、「大丈夫か?」と優しく声をかけてくれることもあった。「ベトナム人の優しさと真面目さにはびっくりしました。特に黙々と仕事をする姿勢は見習わなければいけないと思いました」。仕事が終わると、その日の作業報告と次の課題を見つけて日報を書いて提出する。毎日ベトナム人と一緒に汗を流していった。

充実したコミュニケーションで得たもの


仕事が休みの土日には、会社の事務員さんに観光に連れて行ってもらうこともあり、自身の知見を広げることにつながった。「戦争の資料館に行って歴史や文化を知ることで、いかに自分が恵まれているかということに気付かされました」。そんな海外インターンシップで、市川さんが何より楽しかったというのは会社の親睦会。20人から30人ぐらいの職場の人が集まる大人の付き合いに参加した。日本の企業ということで、勤務するベトナム人も多少日本語を話すことができたので、コミュニケーションに問題はなかった。むしろ自ら率先して簡単なベトナム語を覚えて使うことで、さらに親睦を深めることができた。「そのとき新婚の職員さんをみんなで祝福したり、プライベートな話もできて、とても楽しかったです。環境は違っても人と人とのコミュニケーションは変わらないんだと感じました。」

海外で刺激を受けて次の課題へと進む


インターンシップから帰ってきて、建築関係で仕事をするために必要な資格の勉強を始めたという市川さん。働きながらとれる資格だが、今のうちにやれることはやっておきたいという想いで勉強をしている。それはベトナムに行ったことで、自身の働くことへの理解が深まったからだという。「海外インターンシップで重要だと感じたのは時間の使い方です。毎日自分で課題を見つけて次に活かすやり方が身についたので、これからも続けていきたいです」。海外で働く人を見ることができ、自身も新たな経験を積む。充実した海外での活動によって、自分をさらなる高みへと邁進していく様子が伺えた。



学年学科名等は、取材時のものです。