福井工業大学 Fukui University of Technology

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熱中時間

FUTの人たちの最高の
時間をインタビュー
FUTの人たちはなぜ熱中しているのか。熱中するものだけが感じられる最高の時間とは何か、に密着する。

No.65
スポーツ健康科学部教授
吉村 喜信
theme:馬術

福井工業大学馬術部監督であり、選手としても活躍中のスポーツ健康科学部の吉村喜信教授。中学生の頃に馬と出会い、長年馬術に親しんできたという吉村先生に、馬術の魅力や今年50年ぶりに福井で開催される国体への意気込みをうかがった。

馬と一緒に走る楽しさに目覚めた中学時代


馬術との出会いは中学1年生の時。学校に張り出されていた馬術競技への参加募集に応募したのがきっかけだった。4年後に福井で行われる国体を見据え、大会で馬術競技に出場する選手を募集していたのだ。
「なんだかおもしろそう」でと始めた馬術だったが、馬に慣れるまでには苦労した。「その頃の私は小さくて馬がすごく大きく感じた。最初はおっかなびっくりでした。しかも練習は週末のみ。その間馬は練習せずにいるからすごく元気。だから練習の時は馬が元気一杯。練習場まで連れて行くのに大変だったのです。しばらくはそれが怖くてしょうがなかった」。
しかし、次第に慣れてくると馬との触れ合いが楽しさに変わっていった。「普段とはまったく違う高さから見える景色、自分の体に伝わってくる馬の呼吸や体温にワクワクしました。その当時の私はただ馬にまたがっていただけなんですけど、心から楽しいと思えるものに出会えたなと思いました」。

福井国体で優勝、天皇杯を受け取る大役を果たす

1968年の福井国体に出場したのは、福井高校2年生の時。高校の部「自馬B馬場馬術」に出場し、見事1位に。前年に開催された埼玉国体に出場するものの9位という結果で、まだまだ全国に通用するレベルには達していなかった中での快挙だった。「まさか勝てるなんて思ってもいませんでした」と本人も驚くほど。「当時は初めて行われる国体に県民が全員で盛り上げようという雰囲気が凄かった。そうした声援が力になりました」。
しかもそれまで目立った成績を出せない状況の中、福井県の馬術競技が総合優勝したのだ。「盛り上がりに応えられるようにチーム一丸となってやってきた結果。スーパースターはいなかったけど、選手全員が入賞を果たしました。総合力の賜物です」。


さらに福井県チームは初の天皇杯を獲得。吉村先生は福井県チームの代表として閉会式で高松宮殿下から天皇杯を受け取るという大役を果たす。「天皇杯は正式には白い手袋で受け取らなくてはいけないのですが、当日の行進の最中に指名されたので間に合わず、素手で受け取ることになりました」と笑う。「みんなの思いの代表として受け取った天皇杯は、本当に重く感じられました。いい想い出です」。


ソウル五輪の選考会にチャレンジ


福井工業大学では馬術部に所属、卒業し金井学園の職員になってからも馬術競技を続けてきた吉村先生。様々な大会に出場し、優勝や上位入賞するなど好成績をおさめるほどに成長。30代になるとナショナルチームにも入るなど、目標は日本だけでなく世界に向いていた時期。オリンピック選考会にもチャレンジした。目指したのは1988年に開催されたソウル五輪。「今は選考会がヨーロッパで開催されますが、当時はまだ日本で実施。ある程度のレベルの選手なら誰でも挑戦できたのです。ソウル五輪が日本で開催される最後の選考会だったのでチャレンジしました」。4名の枠を争う選考会で、吉村先生は5位という結果。残念ながら五輪出場は夢に終わった。「出場は叶いませんでしたが、日本のトップレベルの選手と戦ったのはいい経験でした」と振り返える。

365日欠かすことのない練習

馬術競技をする者にとって朝は早い。練習は朝6時から8時半まで行い、その後大学へ向かう。「今は朝の練習だけですが、学生は午後授業が終わると馬の世話を行ないます。馬は生き物ですから、一日でも欠かすことができないのです」。この生活が365日、雨が降ろうが、雪が降ろうが休みなく行われる。容易な気持ちでは続けられない競技だ。
「馬術は馬の調整が重要。毎日のトレーニングの中で、馬が跳びたい、走りたいという気持ちにさせないといけない。馬がその気にならないと大会ではいい成績を残せないのです。その調整を毎日しっかり行っているのです。一日も欠かすことはできません」。こうした生活が学生の頃から現在まで続いているというから驚きだ。



大きな馬を動かす面白さや難しさが魅力


そこまで吉村先生を魅了する馬術とは何なのか。「馬と乗り手の信頼関係が大切だということ。生き物相手なので、毎日表情や動きが違う。それが馬によっても異なる。それを人間とぴったり呼吸が合うように毎日トレーニングする。昨日は順調だったのに、翌日は機嫌が悪くて人間に逆らったりすることなんてしょっちゅう。その原因がどこにあるのか、人間が悪いのか、それとも馬の機嫌が悪いだけなのかを判断し、どうやって言うことをきくように持っていくかを調整していかなければならない。毎日馬との話し合いです。話はできませんが、脚の使い方やバランスなど馬の動作から感じ取って、良い方向に導いていくのです。毎日違う表情や動作の馬とどう対話していくか楽しくてしょうがない。大きな動物を人が動かす面白さや難しさは、他のスポーツでは味わえないですね」。

チーム一丸となって福井国体の優勝を目指す


馬術の難しさは、馬を上手にコントロールできたとしても良い馬がいないと勝てないところにある。「普通の乗用車がF1の車にかてないようなもの」だという。ここ15年ほどはいい馬に恵まれず、結果を出せず歯がゆい思いをしていた。しかし、福井国体を見据え、馬が揃い出し、それとともに結果が付いてくるようになった。3年前の国体では8位に、昨年は3位入賞。今年の福井国体の出場も決まった。「周りからは、67歳で優勝したら快挙だぞと言われています。でも出場するからには優勝を目指したい」と意気込みは十分。「チーム福井もいい感じで仕上がっている。もちろん総合優勝を目指しています。実は、地元の国体は23の全種目に出場できるのが強み。全部に出場できると入賞できる確率が高くなり、優勝に近づけるというわけ。チーム一丸となってがんばります」。
吉村先生の、そしてチーム福井の活躍に期待したい。



学年学科名等は、取材時のものです。

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