熱中時間

FUTの人たちの最高の
時間をインタビュー
FUTの人たちはなぜ熱中しているのか。熱中するものだけが感じられる最高の時間とは何か、に密着する。

No.74
スポーツ健康科学科3年
酒田 蒼大
theme:ホッケー男子の日本リーグ参戦

2019年1月31日、福井工業大学のホッケー部が今季から日本リーグ男子2部に参戦すると発表した。福井県勢としては福井クラブに続いて2チーム目となる。フィールドホッケーの国内トップリーグの日本リーグは2部構成で、1部には6チーム、2部は今季2チーム加わり計8チームで争う。福井工業大学ホッケー部は関西学生リーグでは1部に所属しており、2018年には全日本選手権で初の準優勝を手にした。現在32人が在籍しているこのチームをまとめるのがキャプテンの酒田蒼大さんだ。

フィールドホッケーに魅了される

長崎県出身の酒田さんは高校生からホッケーを始めた。それまで励んでいたのは、父も姉もやっていたバスケットボール。たまたま父の知り合いからホッケーを誘われて、月1回ほど練習に参加するようになった。ちょうど長崎国体でターゲットエイジ強化事業があったこと、他のチームスポーツもやってみたいという想いから本格的に始めるとその面白さが分かったという。「他の競技にはない展開の速さで、体力・技術など全てが揃わないと勝てないスポーツ。やってみると奥深かったです」。ホッケーにのめり込んでいった酒田くんは高校3年生のとき副キャプテンを務め、出身高校の最高記録である全国大会ベスト8まで進出した。そして、全国大会でのプレーが目に止まり、福井工業大学のホッケー部に呼ばれることとなった。

やる気だけは他の誰にも負けない

大学では平日の授業が終わるのが夕方5時。それからナイター設備がある練習場で夜9時まで練習に励む。入部して最初にレベルの高さに圧倒された。周りは他県の強豪校出身選手ばかり。スピードやフィジカルが格段に違い、体当たりで負けてしまうこともあったという。しかし、酒田さんの持ち味は負けん気。ボールを追いかける気持ちは他の誰よりも強く、技術面で負けても相手にボールを触らせない気持ちが認められ、1年生の頃から試合に出るチャンスもあった。ポジションは高校生と同じくMFだ。ただ今でも少し気後れすることがある。「昔からやっている人はボールタッチが滑らか。ホッケーは器用な部分があるので、その分多くの練習量でカバーしています」。春から秋にかけては実践や技術を磨く練習。ホッケーのオフシーズンである冬には、入念な走り込みやトレーニング室での重量トレーニングに励んでいった。


チームの持ち味は連携プレー

福井工業大学男子ホッケー部は、2018年の全日本大学ホッケー王座決定戦で3位、全日本学生ホッケー(インカレ)で準優勝を飾った。それはチームプレーの賜物だったという酒田さん。「このチームは先輩後輩関係なく思ったことが言える環境で、それがずっと続いている。僕の入部時も誰が1年生なのか4年生なのか分からないぐらい仲がいい。それがいい連携プレーを生んでいると思います」と笑顔で話す。チーム一人一人が何かしら意見は持っている。練習中や試合後など、思ったことをしっかりと話すことでチーム全体の連携がとれているという。また酒田さんを始めとする県外出身のチームメイトは寮生活がほとんど。寮でも先輩後輩関係なく部屋を出入りしてコミュニケーションをとることで、いい環境を作っている。さらに練習では地元青年チームである福井クラブとの実戦形式もある。日本代表の選手も在籍しているので、レベルの高い練習が実践できていることもチームのためになった。


日本リーグ参戦へ期待を膨らます

秋の大会が終わり、チームも後輩へと引き継がれる。酒田さんはみんなの後押しもあって、キャプテンとなった。まだキャプテンマークをつけるのが緊張するという酒田さん。中心となってチームの誘導や監督との相談、学生リーグのパンフレットで一言書くことなど、ただの練習以外にも身につくことはあった。その酒田さん率いるチームにある話が舞い込んだ。それが日本リーグ参戦だった。国内トップリーグに入る話はチーム内では不安視する声もあったが、全員のレベルアップのために参戦を決定。「レベルの高い試合を続けることで質が上がっていく。日本代表選手も多いので、絶対にいい経験になると思います」と酒田さんはやる気に満ち溢れていた。これからはチームの課題である、フィジカル面を鍛えること、さらなる連携の強化を伸ばしていくのが目標。関西学生リーグと共に日本リーグではどんな戦いを見せてくれるのか。これからの活躍に期待したい。




学年学科名等は、取材時のものです。