お知らせ

NEWS & TOPICS

お知らせ お知らせ

2018.11.05

大学院シニア学生(68)が、日本建築学会にて研究発表!

今年の4月から大学院科目等履修生として在籍するシニア学生の川本豊(68)さんは、建築土木工学科・市川秀和教授の前期「建築史特論」と後期「建築意匠特論」を受講し、かつ研究テーマの「日本古典文学にみる住まい感覚の建築論(仮)」に関する研究指導を受けながら、日本建築学会や北陸宗教文化学会等での研究発表を積極的に行っている。


さて日本建築学会福井支所主催の「第6回 福井の地から建築史・建築論を考える」シンポジウムが、「増田友也から玉腰芳夫への思索を超えて-建築論の京都学派の課題と展望」をテーマとして、10月28日(日)午後1時30分から福井駅前のアオッサ6階・研修室にて開催され、日本文理大学の西村謙司教授とともに川本さんが研究発表した。


川本さんは、玉腰芳夫の名著『日本古代のすまい』(1980)をテキストにして、イヘの語源から住まいの意味を考察するとともに、隔離の空間現象にみる住まいの場所の構造について精緻な文献学的手法を使って論及した。会場からは有意義な質疑が多く、活発な討論へと至った。


川本さんは、京都大学工学部建築学科を卒業後、神戸市にて建築設計業務に携わりつつ、佛教大学大学院文学研究科に社会人入学して日本中世の古典文学を通した「住まい感覚」の精神史的考察を追究してきたが、さらに「建築論の京都学派」の視点から研究を深めようと志望して、現在市川教授の下で研究テーマの探究を着実に進めている。










シニア学生としての川本さんは、市川研究室の若い学生たちとも交流しつつ良い刺激を与え合いながら、さらに本学の博士後期課程への進学を目指して研究意欲を日々高めている。この川本さんのようなシニア学生の活躍は、現代日本の長寿社会にとって広く注目されるべきことであり、大いに期待されるところである。


お問い合わせ:建築土木工学科