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2025.09.18
産学官連携で未来を拓く:AI&IoTコンソーシアム、第1回合同ワーキンググループを開催しました!
2025年9月18日、福井工業大学AI&IoTセンターにて、「第1回合同ワーキンググループ」が開催されました。当日は、福井県情報システム工業会、福井県観光連盟、福井県環境保全協業組合といった産業界の第一線で活躍される方々をはじめ、教員、そして電気電子情報工学科の学生を含め計21名が参加し、生成AIとIoTの最新技術を活用した地域課題解決や未来の応用について、活発な議論を交わしました。
会議の前半では、「生成AI×コード共創型ワーキンググループ」(担当:芥子センター長)の活動を紹介。恐竜博物館の来館者データなどを活用し、学生がデータ分析スキルを磨くための教育用AIアシスタントが実演されました。このツールは、AIとの対話を通じて学生の「問いを立てる力」を養うことを目的としています。また、AIエージェントを用いて観光サイトの画像URL4,665件を自動収集し、UIを自動生成する開発事例も報告され、開発期間を劇的に短縮する可能性が示されました。
後半は、「IoT×LLMワーキンググループ」(担当:阿部副センター長)のセッションが行われました。GPSが届かない施設内での活用を目指すBLEビーコンを用いた屋内ナビゲーションの構想が発表され、「強そうな恐竜が見たい」といった曖昧な音声指示をLLMが解釈して案内する未来像が共有されました。
特に注目を集めたのは、福井県環境保全協業組合様からの具体的な活用提案です。災害時に状況把握が困難となる集落排水施設の管理にIoTセンサーを導入し、AIで異常検知を行うことで、地域インフラの維持管理を効率化するプロジェクトについて、熱心な議論が交わされました。
ディスカッションでは、最新のAIグラスを活用したシームレスな観光体験の創出など、参加者全員から次々と新しいアイデアが出され、終始熱気に包まれました。
本センターでは、今後もこのようなワーキンググループ活動を通じて、企業や地域社会との連携を深め、学生が実践的な学びに挑戦できる機会を創出してまいります。AIとIoT技術が拓く福井の未来にご期待ください。
お問い合わせ:社会連携推進課