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2021.01.23

文部科学省補助事業2020年度 カナダOntario Tech 大学のハーベル先生の授業を実施しました

2020年12月27日、28日、1月5日、9日及び23日の5回、10時からカナダOntario Tech 大学 エネルギーシステム・原子力科学部のハーベル教授による授業が行われました。この5回の授業ではカナダの高レベル放射性廃棄物処理について、各回異なったテーマで授業していただきました。当初予定では、ハーベル教授を本学に招聘し、学生に対面で授業いただく予定でしたが、Covid-19の影響でオンラインに切り替え実施したものです。
カナダの高レベル放射性廃棄物は「使用済燃料」であり、日本の「ガラス固化体(使用済燃料を再処理した後の残渣をガラスに封じ込めたもの)と異なること、カナダ・オンタリオ州での主要電源は原子力であり、新しい原子力発電システムの設置を決定しており、その有力候補に「日立―GE」社製SMR(小型原子炉)もあがっていること、原子力の推進には、公衆とのコミュニケーションが欠かせない、特に、イヌイット族などの先住民とのコミュニケーションが重要であることなどをお話しいただきました.

「SMRの取り扱いは従来の原子炉よりも簡単ですか?」「SMRの一つとして検討されている溶融塩炉では、燃料の取り替えをどのように行いますか?」「原子力発電所が廃止されても、放射線が残っている場合政府はどのような対応をしますか?」「カナダの高レベル放射性廃棄物処理に関するコミュニケーションの方法で日本が学ぶべきことは、何ですか」など多数の質問があり、一つ、一つ、丁寧にお答えいただきました。
学生からは「カナダでもしっかりと住民の意見を聞いて原子力をしていることはとても良いと思った。」「カナダの原子力事情について学べる良い機会である。」「原子力を日本だけではなく海外の視点で学べてよかった。」「福島で問題になっているトリチウムについて、良くわかった」などの感想がありました。


お問い合わせ:原子力技術応用工学科