WEBシラバス

SYLLABUS

講義名: 物理化学Ⅱ(2F)
ナンバリング: IF22-PC3-L-12
開講学部学科: 2024環境食品-食品バイオ
開講学年: ２年
開講期: 後期
担当者: 竹下　達哉
単位数: 2

授業の目的

物理化学は化学分野における物理的側面に係る学問領域であり、化学の諸分野の理解を深める上で必須の科目である。物理化学 I での、化学の基礎となる原子、化合物、気体についての学習に続き、本授業では物質の状態の変化、化学変化を中心に学ぶ。また、気体、固体に比べ複雑な系となる溶液の性質について取り上げる。物理化学 III へつながる内容である。
（時間数：90分×1時限×16回）

本授業は、対面授業とする。ただし、何らかの理由で対面での授業実施が困難な状況となったときには、オンライン授業となる場合がある。

科目に関するDP （ディプロマポリシー）

特に重要: 1
重要: 5
望ましい: 2,4

学修到達目標

1 分子間力を学ぶことにより，物質の状態変化のメカニズムを理解できる。

2 分子間力を学ぶことにより，分子集合体の特徴を理解できる。

3 物質の束一的性質を定量的に取り扱えるようになる。

4 反応速度に関する基本的事項を理解できる。

アクティブラーニング講義形態

LMS (manaba)利用

関連科目

物理化学Ｉ、Ⅲ、物理化学演習、物理学概論

評価方法

日頃の学習状況と通常試験の結果をもとに成績を評価する。(受講態度10%，毎講義の小テストや課題等40%，通常試験50%)
Manaba上で行う各講義での小テストや通常試験などの結果は、自動採点により本人にフィードバックされる。ファイル送信形式での課題や学習状況が芳しくない場合等は、後日、講義冒頭で解説する。

受講心得

物理化学IIは、物理化学Iをベースに、物理化学IIIへの橋渡しとなっています。物理化学は単なる記憶ではなく、基礎からの論理の積み重ねが重要です。I, II, IIIを通して、化学におけるいろいろな現象をどのように理解すればよいのかを学んで下さい。

関連リンク

授業計画

1	テーマ	ガイダンスと物理化学Iの復習
	内容方法等	本授業の進め方について説明した後、物理化学Iの範囲を復習する
	事前学修	教科書の物理化学 I の範囲(教科書1-1～2-1)を復習しておく。	時間（分）	90
	事後学修	講義内容を復習し、理解を深める。	時間（分）	90
2	テーマ	分子軌道と混成軌道
	内容方法等	物理化学Iの範囲(教科書2-2)を復習する
	事前学修	教科書の物理化学 I の範囲(教科書2-2)を復習しておく。	時間（分）	90
	事後学修	講義内容を復習し、理解を深める。	時間（分）	90
3	テーマ	物質の状態と分子間力(1) -分子間の引力、気体の液化、液体の蒸気圧-
	内容方法等	分子間の引力、気体の液化、液体の蒸気圧
	事前学修	教科書4－1、4－2、4－3を予習する。	時間（分）	90
	事後学修	講義内容を復習し、理解を深める。	時間（分）	90
4	テーマ	物質の状態と分子間力(2) -固体の融解・昇華、状態図-
	内容方法等	固体の融解・昇華、状態図
	事前学修	教科書4－4、4－5を予習する。	時間（分）	90
	事後学修	講義内容を復習し、理解を深める。	時間（分）	90
5	テーマ	物質の状態と分子間力(3) -固体の内部：金属結晶-
	内容方法等	固体の内部：金属結晶
	事前学修	教科書4－6－1を予習する。	時間（分）	90
	事後学修	講義内容を復習し、理解を深める。	時間（分）	90
6	テーマ	物質の状態と分子間力(4) -固体の内部：イオン結晶、分子結晶、液晶とガラス状態-
	内容方法等	固体の内部：イオン結晶、分子結晶、液晶とガラス状態
	事前学修	教科書4－6－2を予習する。	時間（分）	90
	事後学修	講義内容を復習し、理解を深める。	時間（分）	90
7	テーマ	溶液の性質(1) -溶液の濃度、蒸気圧降下、沸点上昇-
	内容方法等	溶液の濃度、蒸気圧降下、沸点上昇
	事前学修	教科書5－1、5－2、5－3を予習する。	時間（分）	90
	事後学修	講義内容を復習し、理解を深める。	時間（分）	90
8	テーマ	2回目～7回目までのまとめ
	内容方法等	物質の状態と分子間力、溶液の性質のまとめとして演習問題を行う
	事前学修	2～７回目の講義内容を復習しておく。	時間（分）	90
	事後学修	講義内容を復習し、理解を深める。	時間（分）	90
9	テーマ	溶液の性質(2) -凝固点降下、浸透圧、液体混合物の相平衡-
	内容方法等	凝固点降下、浸透圧、液体混合物の相平衡
	事前学修	教科書5－4、5－5、5－6を予習する。	時間（分）	90
	事後学修	講義内容を復習し、理解を深める。	時間（分）	90
10	テーマ	イオン性溶液の性質(1) -電解質溶液、イオンの伝導率-
	内容方法等	電解質溶液、イオンの伝導率
	事前学修	教科書6－1、6－2を予習する。	時間（分）	90
	事後学修	講義内容を復習し、理解を深める。	時間（分）	90
11	テーマ	イオン性溶液の性質(2) -電気分解、モルイオン伝導率と輸率-
	内容方法等	電気分解、モルイオン伝導率と輸率
	事前学修	教科書6－3、6－4を予習する。	時間（分）	90
	事後学修	講義内容を復習し、理解を深める。	時間（分）	90
12	テーマ	化学変化の速度(1) -化学変化の速さ、1次反応、2次反応-
	内容方法等	化学変化の速さ、1次反応、2次反応
	事前学修	教科書12－1を予習する。	時間（分）	90
	事後学修	講義内容を復習し、理解を深める。	時間（分）	90
13	テーマ	化学変化の速度(2) -反応速度の温度依存性、速度式の解釈-
	内容方法等	反応速度の温度依存性、速度式の解釈
	事前学修	教科書12－2、12－3を予習する。	時間（分）	90
	事後学修	講義内容を復習し、理解を深める。	時間（分）	90
14	テーマ	化学変化の速度(3) -触媒と酵素-
	内容方法等	触媒と酵素
	事前学修	教科書12－4を予習する。	時間（分）	90
	事後学修	講義内容を復習し、理解を深める。	時間（分）	90
15	テーマ	9回目～14回目までのまとめ
	内容方法等	イオン性溶液の性質や化学反応の速度のまとめとして演習問題を行う
	事前学修	９～14回目の講義内容を復習しておく。	時間（分）	90
	事後学修	講義内容を復習し、理解を深める。	時間（分）	90
16	テーマ	通常試験
	内容方法等	通常試験
	事前学修	2回から１５回の内容を振り返る。	時間（分）	90
	事後学修	自分の理解度を確認する。	時間（分）	90

教材・参考書

No.	分類	書籍名	著者名	出版社	価格	ISBN/ISSN
1	教材	フレンドリー　物理化学	田中潔、荒井貞夫	三共出版（2004）	ー	ー
2	参考書	アトキンス物理化学	アトキンス	東京化学同人	ー	ー