教育情報の公表
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WEBシラバス
SYLLABUS
- 講義名
- 電気電子工学通論Ⅰ(2E)
- ナンバリング
- EE22-PE5-L-22
- 開講学部学科
- 2024電気電子情報-電子情報
- 開講学年
- 2年
- 開講期
- 後期
- 担当者
- 木村 紀之
- 単位数
- 2
- 授業の目的
- 産業界と社会とのつながり、貢献およびグローバル化の現状を学ぶとともに、その中で技術者が果たすべき役割について理解し、意識できることを目指す。過去の研究開発や事故・失敗などの事例を挙げて、知識の活かし方や、対応方法の判断基準について、実践的に学んでいく。また、現存する規制・規格・認証制度などが、なぜ必要とされるかについても学び、法令遵守(コンプライアンス)の重要性を認識させる。
(時間数:90分×1時限×16回) - 科目に関するDP
(ディプロマポリシー) -
- 特に重要
- 2
- 重要
- 1,4,5
- 望ましい
- 3
- 学修到達目標
-
1 企業と社会の関係、技術者が果たすべき役割を理解する。
2 社会に出て企業で働くときに、どのような意識を持つべきかを学ぶ。
3 仕事上の失敗の原因とその対処法について学ぶ。
4 技術者として必要とされる理論と実用化の接続を理解する。
5 技術者として必要な技術者倫理を理解する。
6 社会の一員として必要とされるコミュニケーション能力を理解する。
- 関連科目
- 電気回路、電磁気学、電気機器
- 実務経験のある教員による授業
- 企業での電力機器の研究開発の経験を有する教員が、「ものづくり」の基本的な考え方及び工学倫理について講義するとともに、技術者としての実践力を身につける講義をする。
- 評価方法
- 毎回、講義で学んだことを演習形式でまとめ講義終了時およびFUT-manabaに提出する。
FUT-manabaの内容、理解度確認試験を総合的にみて評価する。
評価割合は理解度確認試験 50%、受講態度・演習 50%とする。 - 受講心得
- 実例を元に話を進めるので、就職に向けて、社会に出て企業で働くときに、どのような意識を持つべきかを考えながらの取組みが望まれる。
- 関連リンク
授業計画
1 | テーマ | 受講ガイダンス | ||
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内容 方法等 |
・講義の目的、概要および方法(パワーポイント使用)ならびに成績評価方法について説明する。 ・講義内容の要点をレポートにまとめ、manabaで提出する。 |
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事前 学修 |
将来の業務について考え、これからの学習内容を認識する。 | 時間(分) | 80 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り、理解を深める。 | 時間(分) | 100 | |
2 | テーマ | 製品開発・実用化の成功例(1) | ||
内容 方法等 |
日本が誇る省エネの技術「エコキュート」の原理である「熱サイクル」を「カルノーサイクル」を基本として説明し,「ヒートポンプ」の優れた点を学習する. ・講義内容の要点を演習形式でまとめ、講義終了時提出する。 |
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事前 学修 |
製品開発および失敗の事例について調べる。 | 時間(分) | 80 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り、理解を深める。 | 時間(分) | 100 | |
3 | テーマ | 製品開発・実用化の成功例(2) | ||
内容 方法等 |
日本が誇る省エネの技術「インバータエアコン」と「エコキュート」の開発経緯を説明し,新製品開発には粘り強さと社会的要請へ答える視点が必要なことを学習する. ・講義内容の要点を演習形式でまとめ、講義終了時提出する。 |
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事前 学修 |
製品開発および失敗の事例について調べる。 | 時間(分) | 80 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り、理解を深める。 | 時間(分) | 100 | |
4 | テーマ | モータ技術の原理 | ||
内容 方法等 |
日本が誇る省エネに大きく貢献する技術「IPMモータ」の開発経緯を説明し,モータの原理からモータの高性能化の視点を学習する. ・講義内容の要点を演習形式でまとめ、講義終了時提出する。 |
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事前 学修 |
モータ技術について調べる. | 時間(分) | 80 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り、理解を深める。 | 時間(分) | 100 | |
5 | テーマ | モータ製造技術と材料の課題・磁気回路設計 | ||
内容 方法等 |
日本が誇るモータ製造技術「ポキポキ・モータ」の原理を説明し,磁気回路設計の基本と定量的な考察と実践の重要性を学習する. ・講義内容の要点を演習形式でまとめ、講義終了時提出する。 |
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事前 学修 |
「電磁気学」の11.7節「磁気回路」を調べる。 磁気回路設計について調べる. |
時間(分) | 80 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り、理解を深める。 | 時間(分) | 100 | |
6 | テーマ | 誘導モータとインバータ | ||
内容 方法等 |
現在,日本の電車では当たり前に使われている「インバータ駆動誘導機」の原理を説明し,高効率駆動と回生制動について学習する. ・講義内容の要点を演習形式でまとめ、講義終了時提出する。 |
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事前 学修 |
「電気機器」の「誘導モータ」を調べる。 | 時間(分) | 80 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り、理解を深める。 | 時間(分) | 100 | |
7 | テーマ | マイコン制御とマイクロプロセッサの基礎 | ||
内容 方法等 |
現在,スマホから自動車まで不可欠な部品である「マイコン」の開発経緯を説明し,その仕組みについて学習する. ・講義内容の要点を演習形式でまとめ、講義終了時提出する。 |
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事前 学修 |
コンピュータ・ハードウェアについて調べる。 | 時間(分) | 80 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り、理解を深める。 | 時間(分) | 100 | |
8 | テーマ | IC開発経緯とコンピュータの発達と利用 | ||
内容 方法等 |
現在,産業の米と呼ばれる「集積回路(IC)」の開発経緯を説明し,LSIやマイクロプロセッサに至る技術について学習する. ・講義内容の要点を演習形式でまとめ、講義終了時提出する。 |
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事前 学修 |
IC, LSIについて調べる。 | 時間(分) | 80 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り、理解を深める。 | 時間(分) | 100 | |
9 | テーマ | オペレーティングシステムとインターネットの仕組み | ||
内容 方法等 |
現在の生活や仕事に不可欠となった「コンピュータ」の開発経緯を説明し,オペレーティングシステムとインターネットの仕組みについて学習する. ・講義内容の要点を演習形式でまとめ、講義終了時提出する。 |
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事前 学修 |
コンピュータ言語・OS・ソフトウェアについて調べる。 | 時間(分) | 80 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り、理解を深める。 | 時間(分) | 100 | |
10 | テーマ | インターネット・セキュリティ | ||
内容 方法等 |
現在の生活や仕事で頻繁に利用する「インターネット」における「コンピュータウィルス」や「ネット盗聴」の脅威と対応策について学習する. ・講義内容の要点を演習形式でまとめ、講義終了時提出する。 |
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事前 学修 |
インターネットの歴史と仕組みについて調べる。 | 時間(分) | 80 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り、理解を深める。 | 時間(分) | 100 | |
11 | テーマ | 無線LANとデジタル変調 | ||
内容 方法等 |
現在の生活や仕事の場で当然のように利用する「無線LAN」の仕組みを説明し,速度向上や盗聴防止につながる「デジタル変調」技術について学習する. ・講義内容の要点を演習形式でまとめ、講義終了時提出する。 |
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事前 学修 |
電信・電話(有線・無線)などの情報通信技術について調べる。 | 時間(分) | 80 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り、理解を深める。 | 時間(分) | 100 | |
12 | テーマ | フィルタ回路の基礎 | ||
内容 方法等 |
無線通信や様々な信号処理に使われる「フィルタ」の仕組みを説明し,これまでに学習した「交流回路理論」に基づき「フィルタ」回路設計について学習する. ・講義内容の要点を演習形式でまとめ、講義終了時提出する。 |
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事前 学修 |
電気回路理論、フーリエ級数展開について復習しておく。 | 時間(分) | 80 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り、理解を深める。 | 時間(分) | 100 | |
13 | テーマ | 航空機の事故と対応にみる「規制」の必要性 | ||
内容 方法等 |
1950年代に始まる「ジェット旅客機」開発の歴史的経緯を事故の観点から説明し,厳しい規制や認証制度が定められている理由を探る.また,日本における「ジェット旅客機」開発が頓挫した原因についても考察する.同時に法令遵守(コンプライアンス)の重要性についても理解を深める. ・講義内容の要点を演習形式でまとめ、講義終了時提出する。 |
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事前 学修 |
「ジェット旅客機」開発について調べる。 | 時間(分) | 80 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り、理解を深める。 | 時間(分) | 100 | |
14 | テーマ | 金融システム等の障害に見る「事前想定と組織力」の重要性 | ||
内容 方法等 |
最近,よく報道される「システム障害」について,過去の「金融システム障害」の事例を説明し,原因や対応策などについて考察する.また,「金融システム」ついても理解を深め,「システム・エンジニア」としての責務について理解を深め,進路選択の一助とする. ・講義内容の要点を演習形式でまとめ、講義終了時提出する。 |
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事前 学修 |
「システム・エンジニア」について調べる。 | 時間(分) | 80 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り、理解を深める。 | 時間(分) | 100 | |
15 | テーマ | まとめ学習(理解度確認) | ||
内容 方法等 |
学習内容全体のまとめを行う. ・理解度確認を行う. |
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事前 学修 |
授業内容全体の復習を行う。 | 時間(分) | 80 | |
事後 学修 |
授業内容の確認を行う。 | 時間(分) | 100 | |
16 | テーマ | まとめ学習の再確認(理解度再確認) | ||
内容 方法等 |
前回の理解度確認結果に基づき不足な点について復習を行う. ・再度,理解度確認を行う. |
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事前 学修 |
授業内容全体の復習を行う。 | 時間(分) | ||
事後 学修 |
授業内容の再確認を行う。 | 時間(分) |
教材・参考書
No. | 分類 | 書籍名 | 著者名 | 出版社 | 価格 | ISBN/ISSN |
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1 | 教材 | なし | ー | ー | ||
2 | 参考書 | なし | ー | ー |