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SYLLABUS
- 講義名
- 理科教育法Ⅰ(3F)(教職)
- 開講学部学科
- 教職科目
- 開講期
- 通年
- 担当者
- 平松 正尚
- 授業の目的
- 自然の事物・現象を人間生活と関連させ、科学的に理解する資質・能力を身に付けさせるために、理科教育が果たす役割は極めて大きい。そのため、本授業では生徒の興味関心を喚起し、主体的に探究しようとする態度を育成するための方策を考え、それらを実現できる教員育成を目指している。見通しを持った観察・実験、科学的に調べる能力や態度、科学的概念を用いて考え、説明する学習活動について取り扱う。さらに情報機器の活用を学ぶ。
(時間数:90分×1時限×30回)
本授業は、対面授業とする。ただし何らかの理由で対面での授業実施が困難な状況となった際、オンライン授業となる場合がある。 - 科目に関するDP
(ディプロマポリシー) -
- 特に重要
- 2
- 重要
- 3
- 望ましい
- 4
- 学修到達目標
-
1 中学校・高等学校学習指導要領理科について、その内容を理解することができる。
2 具体的内容について教科書と対比しながら、全分野について学習し理解することができる。
3 情報機器を活用することができる。
- 関連科目
- 理科教育法Ⅱ
- 実務経験のある教員による授業
- 高校教員として理科教育を担当していた教員が、理科教育法について、解説する。
- 評価方法
- 授業中提出した課題プリント40%、プレゼンテーション30%、受講状況30%で評価する。
課題プリント、プレゼンテーションは採点し、次回の授業時に講評、解説を行う。
受講状況については機会に応じて講評する。 - 受講心得
- 内容が非常に広範囲になるため、自然科学全体に興味を持ち、身近に存在する自然や現象、報道される自然科学的な話題に関心を持ち積極的に学習すること。
- 関連リンク
授業計画
1 | テーマ | 現行学習指導要領改訂方針と理科改定の趣旨・方針 | ||
---|---|---|---|---|
内容 方法等 |
現行学習指導要領の改訂に係る理科改定の内容理解 資質・能力を育むために重視する探究の過程のイメージ |
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事前 学修 |
「高等学校学習指導要領解説理科編」p1.~p.14 「中学校学習指導要領解説理科編」p1.~p.14を予習する。 |
時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
2 | テーマ | 小学校・中学校理科と高等学校理科の内容の構成 | ||
内容 方法等 |
「物理基礎」「化学基礎」の「エネルギー」「粒子」 「生物基礎」「地学基礎」の「生命」「地球」 「思考力、判断力、表現力等及び学びに向かう力、人間性等に関する学習指導要領の主な記載 |
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事前 学修 |
「高等学校学習指導要領解説理科編」p15.~p.20 「中学校学習指導要領解説理科編」p16~p.22を予習する。 |
時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
3 | テーマ | 理科の目標、理科の科目編成 | ||
内容 方法等 |
(1) 自然の事物・現象についての理解、科学的に探究するために必要な観察、実験などに関する技能習得 (2) 観察、実験による科学的探究力育成 (3) 自然の事物・現象に主体的に関わり、科学的に探究しようとする態度育成 |
|||
事前 学修 |
「高等学校学習指導要領解説理科編」p21.~p.26 「中学校学習指導要領解説理科編」p23~p.24を予習する。 |
時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
4 | テーマ | 理科の科目・分野/「科学と人間生活」・「第1分野」 | ||
内容 方法等 |
「科学と人間生活」の内容 (1) 科学技術の発展 (2) 人間生活の中の科学 (3) これからの科学と人間生活 「第1分野、第2分野」の内容 (1) 科学技術と人間 (2) 自然と人間 |
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事前 学修 |
「高等学校学習指導要領解説理科編」p27.~p.44 「中学校学習指導要領解説理科編」p61~p.69、p109.~p.113を予習する。 |
時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
5 | テーマ | 理科の科目・分野/「物理基礎」・「第1分野」 | ||
内容 方法等 |
「物理基礎」の内容 (1) 物体の運動とエネルギー (2) 様々な物理現象とエネルギーの利用 「第1分野」の内容 (1) 身近な物理現象 (2) 電流とその利用 (3) 運動とエネルギー |
|||
事前 学修 |
「高等学校学習指導要領解説理科編」p45.~p.60 「中学校学習指導要領解説理科編」p25~p.34、p.40~p.45、p.52~p.57を予習する。 |
時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
6 | テーマ | 理科の科目「物理」 | ||
内容 方法等 |
(1) 様々な運動 (2) 波 (3) 電気と磁気 (4) 原子 | |||
事前 学修 |
「高等学校学習指導要領解説理科編」p.61~p.81を予習する。 | 時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
7 | テーマ | 理科の科目・分野/「化学基礎」・「第1分野」 | ||
内容 方法等 |
「化学基礎」の内容 (1) 化学と人間生活 (2) 物質の構成 (3) 物質の変化とその利用 「第1分野」の内容 (1) 身の回りの物質 (2) 化学変化と原子・分子 (3) 化学変化とイオン |
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事前 学修 |
「高等学校学習指導要領解説理科編」p82.~p.95 「中学校学習指導要領解説理科編」p35~p.34、p.46~p.51、p.58~p.62を予習する。 |
時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
8 | テーマ | 理科の科目「化学」 | ||
内容 方法等 |
(1) 物質の状態と平衡 (2) 物質の変化と平衡 (3) 無機物質の性質 (4) 有機化合物の性質 (5)化学が果たす役割 |
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事前 学修 |
「高等学校学習指導要領解説理科編」p96.~p.112を予習する。 | 時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
9 | テーマ | 理科の科目・分野/「生物基礎」・「第2分野」 | ||
内容 方法等 |
「生物基礎」の内容 (1) 生物の特徴 (2) ヒトの体の調節 (3) 生物の多様性と生態系 「第2分野」の内容 (1) 身近な物理現象 (2) 電流とその利用 (3) 運動とエネルギー |
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事前 学修 |
「高等学校学習指導要領解説理科編」p116.~p.127 「中学校学習指導要領解説理科編」p70~p.79、p.86~p.91、p.99~p.103を予習する。 |
時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
10 | テーマ | 理科の科目「生物」 | ||
内容 方法等 |
(1) 生物の進化 (2) 生命現象と物質 (3)?遺伝情報の発現と発生 (4) 生物の環境応答 (5) 生態と環境 |
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事前 学修 |
「高等学校学習指導要領解説理科編」p128.~p.147を予習する。 | 時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
11 | テーマ | 理科の科目・分野/「地学基礎」・「第2分野」 | ||
内容 方法等 |
「地学基礎」の内容 (1) 地球のすがた (2)?変動する地球 「第2分野」の内容 (1) 大地の成り立ちと変化 (2) 気象とその変化 (3) 地球と宇宙 |
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事前 学修 |
「高等学校学習指導要領解説理科編」p148~p.159 「中学校学習指導要領解説理科編」p.80~p.85、p.92~p.98、p.104~p.108を予習する。 |
時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
12 | テーマ | 理科の科目「地学」 | ||
内容 方法等 |
(1) 地球の概観 (2) 地球の活動と歴史 (3) 地球の大気と海洋(4)宇宙の構造 |
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事前 学修 |
「高等学校学習指導要領解説理科編」p160.~p.180を予習する。 | 時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
13 | テーマ | 指導計画作成上の配慮事項 | ||
内容 方法等 |
(高等学校)主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善、科目の履修順序と履修年次、教科内の科目相互・他教科等との関連、障害のある生徒などへの指導 (中学校)主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善、学校の実態に応じた効果的な指導計画の作成、)十分な観察,実験の時間や探究する時間の設定、日常生活や他教科等との関連、障害のある生徒への指導、道徳科などとの関連 |
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事前 学修 |
「高等学校学習指導要領解説理科編」p181.~p.184 「中学校学習指導要領解説理科編」p.114~p.120を予習する。 |
時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
14 | テーマ | 内容の取扱いに当たっての配慮事項 | ||
内容 方法等 |
(高等学校)思考力、判断力、表現力等を育成する学習活動の充実、生命の尊重と自然環境の保全、コンピュータなどの活用、体験的な学習活動の充実、博物館や科学学習センターなどとの連携、 科学技術と日常生活や社会との関連、事故防止,薬品などの管理及び廃棄物の処理 (中学校)科学的に探究する力や態度の育成、生命の尊重と自然環境の保全、言語活動の充実、コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用、学習の見通しと振り返り、ものづくりの推進、継続的な観察などの充実、体験的な学習活動の充実、博物館や科学学習センターなどとの連携、科学技術と日常生活や社会との関連 |
|||
事前 学修 |
「高等学校学習指導要領解説理科編」p185.~p.189 「中学校学習指導要領解説理科編」p.114~p.120を予習する。 |
時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
15 | テーマ | (高等学校)総則に関する事項 (中学校)事故防止,薬品などの管理及び廃棄物の処理 |
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内容 方法等 |
(高等学校)道徳教育との関連、学習指導要領で示されている内容を適切に選択して指導する場合の配慮事項、義務教育段階での学習内容の確実な定着を図る工夫 (中学校)事故の防止について、薬品などの管理について、廃棄物の処理について |
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事前 学修 |
「高等学校学習指導要領解説理科編」p190.~p.192 「中学校学習指導要領解説理科編」p.130~p.134を予習する。 |
時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
16 | テーマ | テストと教育評価 | ||
内容 方法等 |
診断的評価、形成的評価、総括的評価 相対評価、絶対評価 |
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事前 学修 |
診断的評価、形成的評価、総括的評価と相対評価、絶対評価について調べておく。 | 時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
17 | テーマ | 学習指導案とは何か | ||
内容 方法等 |
学習指導案作成の目的、意義、様式 情報機器の活用 |
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事前 学修 |
配布した資料(学習指導案等)を予習する | 時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
18 | テーマ | 学習指導案の作成 | ||
内容 方法等 |
中学校、高等学校の教科書の内容から関連のある分野をセットで選択して、学習指導案を作成する。 情報機器を活用する。 |
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事前 学修 |
中学校、高等学校の理科の教科書から取り上げる分野を決める。 | 時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 学習指導案を作成する。 |
時間(分) | 90 | |
19 | テーマ | 中学校の学習指導案の発表 | ||
内容 方法等 |
作成した学習指導案(中学校)<座学>を発表し、相互評価する。 | |||
事前 学修 |
学習指導案(中学校)<座学>を作成する。 | 時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
学習指導案(中学校)<座学>を修正する。 | 時間(分) | 90 | |
20 | テーマ | 高等学校の学習指導案の発表 | ||
内容 方法等 |
作成した学習指導案(高等学校)<座学>を発表し、相互評価する。 | |||
事前 学修 |
学習指導案(高等学校)<座学>を作成する。 | 時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
学習指導案(高等学校)<座学>を修正する。 | 時間(分) | 90 | |
21 | テーマ | 中学校の模擬授業 | ||
内容 方法等 |
作成した中学校学習指導案に基づいて模擬授業を行い、相互評価する。 | |||
事前 学修 |
模擬授業の資料を準備する。 | 時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
学習指導案と授業の内容・板書・声量等について振り返る。 | 時間(分) | 90 | |
22 | テーマ | 高等学校の模擬授業 | ||
内容 方法等 |
作成した高等学校学習指導案に基づいて模擬授業を行い、相互評価する。 | |||
事前 学修 |
模擬授業の資料を準備する。 | 時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
学習指導案と授業の内容・板書・声量等について振り返る。 | 時間(分) | 90 | |
23 | テーマ | 観察・実験時の学習指導案作成 | ||
内容 方法等 |
中学校、高等学校の教科書の内容から、観察・実験に関する内容を選び、学習指導案を作成する。 情報機器を活用する。 |
|||
事前 学修 |
中学校、高等学校の理科の教科書から取り上げる観察・実験を決める。 | 時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
座学と観察・実験の授業の進め方の相違点について振り返り、理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
24 | テーマ | 観察・実験時の模擬授業 | ||
内容 方法等 |
作成した学習指導案<観察・実験>に基づいて模擬授業を行い、相互評価する。 | |||
事前 学修 |
模擬授業<観察・実験>の資料を準備する。 | 時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
学習指導案と授業の内容・板書・声量等について振り返る。 | 時間(分) | 90 | |
25 | テーマ | 物理・化学領域の教材研究 | ||
内容 方法等 |
物理・化学領域の教材研究 | |||
事前 学修 |
模擬授業の教材研究(物理・化学領域)について振り返る。 | 時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
26 | テーマ | 生物・地学領域の教材研究 | ||
内容 方法等 |
生物・地学領域内容の教材研究 | |||
事前 学修 |
模擬授業の教材研究(生物・地学領域)について振り返る。 | 時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
27 | テーマ | 情報機器活用 | ||
内容 方法等 |
パワーポイント、エクセル、Word等の使用法 | |||
事前 学修 |
パワーポイント、エクセル、Word等の使用法を確認する。 | 時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
パワーポイント、エクセル、Word等の使用に習熟する。 | 時間(分) | 90 | |
28 | テーマ | 身の回りに存在する教材の研究 | ||
内容 方法等 |
各種マスメディアから、科学に関する話題を見つけ、学習指導案を作成する。 | |||
事前 学修 |
各種マスメディアから、科学に関する話題を収集する。 | 時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
29 | テーマ | 活動を取り入れた教材の研究 | ||
内容 方法等 |
自然環境の調査、保全と科学技術に関して、身近な問題を取り上げ、理科の授業での扱い方を考える。 | |||
事前 学修 |
身近にある、自然環境、保全と科学技術に関する話題を収集する。 | 時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
講義内容を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 | |
30 | テーマ | 理科の評価と指導要録 | ||
内容 方法等 |
テスト、レポート、実験態度など評価の方法と指導要録について | |||
事前 学修 |
学習内容を復習しておく。 | 時間(分) | 90 | |
事後 学修 |
授業内容全体を振り返り理解を深める。 | 時間(分) | 90 |
教材・参考書
No. | 分類 | 書籍名 | 著者名 | 出版社 | 価格 | ISBN/ISSN |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 教材 | 中学校学習指導要領解説 理科編 | 文部科学省 | 学校図書 | 119円 | ー |
2 | 教材 | 高等学校学習指導要領解説 理科編・理数編 | 文部科学省 | 実教出版 | 582円 | ー |
3 | 参考書 | 中学校学習指導要領 | 文部科学省 | ー | ー | |
4 | 参考書 | 高等学校学習指導要領 | 文部科学省 | ー | ー | |
5 | 参考書 | 中学校理科教科書 | ー | ー | ||
6 | 参考書 | 高等学校理科教科書 | ー | ー |