FUTまちづくりデザインセンター Topics 23
建築土木工学科主任教授 宮本裕司 研究室より
「地震に強いまちづくり」を目指す研究をご紹介
1948年6月に福井平野直下を震源とするマグニチュード 7.1 の活断層地震が発生しました。震源がきわめて浅かったため、軟弱な福井平野は大きく揺れ、その後に発生した大火災で人的被害と建物被害は甚大でした。巨大地震の発生が危惧される今、地震に強いまちづくりを目指すためには、過去の地震被害を分析して地震防災に活かす必要があります。
私の研究室では、この福井地震の揺れを解明するため、福井平野の地盤データを詳細に分析して地震の揺れをシミュレーション解析し、被害の発生原因を分析しました。その結果、福井平野は河川の氾濫によって地点ごとに地盤状況が異なるため、建設地点の正確な地盤条件を取り入れた耐震設計と被害予測を行い、地震防災に活かす必要があることを示しました。
【文責】宮本 裕司
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