日本では、人口減少や少子高齢化に加えて全国規模で多発化・激甚化する自然災害の発生、新たなウィルスによる経済の停滞など社会環境が大きく変化しています。このような背景の中、政府の「SDGsアクションプラン2022」では、社会課題に直面した地方では、DXやグリーン分野の成長を含めた科学技術イノベーションを活用するとともに、その土地の個性を活かしながら地域を活性化し、持続可能な経済社会の実現に取り組むことが期待されています。
福井県をはじめとする北陸地方は、伝統工芸から先端技術まで良質な産業が集積しており、これらの「ものづくり×デザイン」による「感動につなぐ価値づくり」が「福井県SDGs未来都市計画」に目標として掲げられています。地域の未来構想において、進化と回帰を意識した総合的なまちづくり・デザインが急務であるといえます。私たちは地域に根ざした大学として、この問題に応える組織を立ち上げることにしました。
歴史的建造物の保存と未来をつくる新建築プロジェクト
都市デザイン・防災まちづくり・環境まちづくり
DX・GX時代に価値を生む社会基盤計画と実践(Well-being・新スマートシティ・インフラデザイン等)
先端テクノロジー技術を活用した製品開発の提案
暮らしを豊かにするプロダクト・グラフィックデザイン
地域や企業のブランディングに貢献する商品企画や事業計画への協力
伝統工芸の継承、先端技術産業の発展に貢献する教育の実践
社会課題の解決につながる学生中心のPBL活動
デザイン思考ができる人材の育成
※DX:デジタルトランスフォーメーションのことで、進化したデジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革することを指します。
※GX:グリーントランスフォーメーションのことで、温室効果ガス排出削減目標の達成に向けた取り組みを経済の成長の機会と捉え、排出削減の産業競争力の向上の実現に向けた経済社会システム全体の変革のことを指します。
※PBL:Project Based Learningの略で、課題解決型学習のことを指します。
「未来につなぐ社会環境をデザインで拓く」をビジョンとして、地域のステークホルダーと新たな関係性を築くとともに、文理交錯による多様な専門領域を連携させることで、新たな視点を通じたアイディアの創出と、それらを活かした「モノ」、「コト」のデザイン活動と未来の地域を拓く「ヒト」の育成を実践していきます。 これらの活動を通じ、より良い社会環境を次代に継承し、イノベーションを起こす地域デザインの先駆的な役割を果たしていきます。
まちづくりデザインセンターは、『まちづくり・デザイン』と『地域課題』×『地域資源・潜在力』を組み合わせることで、地域の新たな価値創造に貢献します。