FUTまちづくりデザインセンター Topic043 SDGs Target No.11 15
本活動は石川県境の山間にある福井県勝山市北谷町小原集落で毎年実施しているものである。当集落は住人の諸事情や自然災害によって、現在はこれまでの修復家屋を含む13余戸の家屋が残るものの、住民は1戸1人という廃村の危機が迫った集落である。
この小原集落の再生・活性・景観整備を目指し、(旧)地元民と大工棟梁、福井工業大学工学部建築土木工学科の連携事業として2006年度に始まった小原ECOプロジェクトは、2024年度で19年目を迎え、これまでに8棟の民家修復と休憩所1棟の建設をしている。
2024年度は、一昨年度に北面、昨年度に東面の各外壁を修復したD家住宅の引き続きとして、南面西寄りの外壁を修復した。学生たちは限られた期間の中ではあったものの、壁下地打ちや壁板の張り付け、大工道具の使い方など体験し、座学だけでは得られない、施工の大変さ実感し、また一つの目標に向かって協働する楽しさも味わっていた。
文責 多米淑人