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2017.05.29

自由民主党・総合政策研究所 坂本規博 特別研究員による宇宙産業振興に関する講演会を開催しました。

本事業では、「地域と本学の連携による、福井における『宇宙』を基盤とする産業育成、観光・文化の振興」を目的として掲げています。この目的の達成に向けて、国の宇宙政策の方針について理解を深めることは極めて重要です。そのため、自由民主党・総合政策研究所 坂本規博 特別研究員をお招きし、講演会を開催しました。
(1)講演題目
宇宙産業の振興に向けた宇宙利用の拡大
(2)講演者プロフィール
坂本規博(さかもと のりひろ)氏
1953年生まれ。鳥取県八頭郡八頭町出身。宇宙アナリスト。自由民主党総合政策研究所特別研究員として党の宇宙、航空政策の提言に関与。専門は国家安全保障戦略の基幹となるグローバルコモンズ(宇宙・航空・海洋・サイバー)。三井海洋開発に入社(石油掘削船の設計)後、日産自動車(宇宙・防衛固体ロケットの設計)、日本航空宇宙工業会(宇宙基本法・宇宙活動法、宇宙政策を提言)、東京財団リサーチフェロー(宇宙、海洋、安全保障政策)を経て現在に至る。
(3)講演会の状況
 冒頭、本事業のプロジェクトリーダーである羽木機械工学科教授より、本講演会の開催主旨が述べられた後、坂本氏の講演が行われました。講演では、宇宙利用産業の振興には、(1)宇宙データ利用の拡大が必要であり、(ア)データへのアクセス環境の改善、(イ)データ利用拠点の整備、(ウ)データ利用システムの国際展開が検討されている事に加え、(2)ロケットの新射場(アジア宇宙輸送センター)の整備が検討されている事、衛星データだけでなく地上データ等と組み合わせて高次処理を施すことがビジネス化の鍵であること等が説明されました。また、遠い未来までを見据えた戦略を持つことが重要であり、宇宙太陽光発電所や宇宙エレベータ、惑星資源回収の可能性について説明がされました。その後の質疑では、提言実現に向けての具体的な取り組みや衛星データを使ったモデル実証事業の可能性ついて活発なやり取りが行われ、最後に、本事業の総括責任者である森島学長による挨拶で閉会となりました。
 内外から200名の参加があり盛況の中、国の宇宙政策の方針について理解を深めることができました。今後、得られた知見をプロジェクトの推進に役立てていきます。



お問い合わせ:社会連携推進課