FUTまちづくりデザインセンター Topics 028
SDGs Target No.9 15
近年、日本全国で少子高齢化により様々な現場で働き手が少ないという声を頻繁に聞くようになりました。福井県でも農業を始めとして、人手不足が加速する中で期待されているのが、ロボットの社会実装です。
本学の工学部機械工学科では、それらロボットを始めとするモノづくりを専門的に学ぶ学科であり、学んだ知識や経験を活かし本研究室ではこれまで様々なロボットを開発してきています。今回は、その中で草刈りをしてくれるロボットを紹介します。
草刈りは、刈払機と呼ばれる高速回転するカッターを用いて草を刈っていく道具で、比較的安価で刈取り性能も良いため農家や一般家庭でもよく使われています。一方で、カッターが人に触れると大怪我をするなど、毎年死亡事故も発生しているのが現状です。そこで、本研究室では高い刈取り性能を持ちつつ、安全なバリカン型の草刈り機構を開発し、安全でかつ人々の日常的な負担を軽減するロボットを開発しています。今後も本ロボットを用いて様々な草地で刈取り試験を行い、少しでも皆さんのお役に立てる研究開発を積極的に進めていく予定です。
(文責 岩野 優樹)