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2018.10.22

【建築土木工学科】日本建築学会主催の見学会で1年生が大活躍!

日本建築学会福井支所主催の「第2回 戦後福井の近代建築見学会」が、10月14日(日)午後から福井市中心部に位置する「福井聖三一教会」にて行われた。今年5月よりこの教会堂建築の学術調査研究を実施する建築土木工学科の市川研究室が、昨年の第1回(別格官幣社・福井神社)に引き続いて、当日の見学会進行を担当した。


福井聖三一教会は、プロテスタント系英国教会に属する日本聖公会の福井県拠点であり、このほか県内には敦賀基督教会と小浜聖ルカ教会が知られている。当教会は、昭和6年(1931)に専属建築家・上林敬吉によって設計され、鉄筋コンクリート造と木造天井を複合した小さな美しい教会建築として有名であったが、昭和20年の福井空襲にて全焼し、昭和23年の福井震災直後に再建されたものの、詳しい経緯や建築的特色など関係者の中でも不明なことが多かった。


そこで福井市内の戦後建築調査を地道に続けている市川研究室が、この5月より本格的な現地調査に着手し、また8月から1年生の安田壮馬君と山口圭亮君が積極的に参加して、いろいろな新しい事実が明らかとなっていった。この見学会においても2人の1年生は大活躍し、30名程の参加者に向けて、これまでの調査結果に基づく説明役を担当した。


安田君は、戦後の再建に際して変更された構造と意匠について解説し、さらに山口君は、祭壇内のギリシア語と十字架を組み合わせたプロテスタント独特の装飾文様について解説した。参加者からの質問に丁寧に落ち着いて対応した安田君と山口君は、この学外活動の機会を踏まえて、今後さらに建築を深く学んでいきたいと熱心に語っていた。入学して間もない1年生の2人にとって専門への意欲をいっそう高める転機になったようである。これからの安田君と山口君を大いに期待したい。


お問い合わせ:建築土木工学科