お知らせ

NEWS & TOPICS

お知らせ お知らせ

2026.10.02

【建築土木】皇室建築「和倉御便殿」修復工事へ

和倉御便殿について解説する市川教授(信行寺本堂)

2024年1月1日の能登半島地震で大きく被災した皇室建築「和倉御便殿」(国登録文化財:七尾市)が、ワールド・モニュメント財団とアクサ財団の支援を受けて本格的な修復工事に着手するにあたり、9月27日(日)10時から和倉住民と関係者を対象にした「WATCH DAY」が和倉温泉観光協会により企画されました。ワールド・モニュメント財団の日本代表部理事長・ディメイ美代子氏からの挨拶のあと、市川秀和教授が和倉御便殿の建築経緯と時代背景、皇室建築としての重要性などを詳しく解説しました。



和倉御便殿について解説する市川教授(信行寺本堂)


和倉御便殿とは、明治42(1909)年9月27日、皇太子(後の大正天皇)能登行啓の休憩所として宮内庁設計で新築された所謂「皇室建築」の御便殿として国内に現存する唯一の事例であり、木造洋風トラスによる近代和風建築として貴重です。



和倉御便殿・供奉殿 竣工写真(現在・信行寺へ移築)


当時の宮内庁の厳命から永久保存が決定し、現在の和倉御便殿は、本殿が青林寺へ、供奉殿が信行寺へ分かれて保存されていますが、どちらも地震被害で多大な損傷が確認されました。七尾出身の市川教授は、20年程前から和倉御便殿の調査研究を開始し、2017年の文化財登録に尽力するとともに、今回の地震直後から被害調査と修復保存に協力してきました。



供奉殿で参加者に説明する市川教授(右端)


また見学会も実施され、信行寺に移築された供奉殿では、当時の貴重な建築図面などが展示され、市川教授が参加者に説明すると参加者は興味深く聞き入り、活発な質疑応答もありました。市川教授は、来春に工事完了予定の和倉御便殿を中心に和倉温泉と能登半島の復興に向けて継続的な応援を続けていかれます。


お問い合わせ:建築土木工学科