お知らせ

福井県立病院　陽子線がん治療センター　陽子線治療研究所　顧問　山本 和高氏に「福井での陽子線がん治療」のテーマでご講義いただきました。　

講義冒頭、がんの様々な治療法をご説明いただき、陽子線がん治療センターで主に用いている陽子線による治療法についてご紹介いただきました。

がんの治療法の一つとして、X線を用いる放射線治療が行われていました。しかし、がんには死滅に至る十分な線量を照射できるものの正常な組織にも照射してしまうという欠点がありました。陽子線治療では、病変部により集中した治療ができ、周囲組織への照射量を低減することが可能になったと述べられました。

また、陽子線治療の方法について、実際の症例を写真と図解とともにわかりやすくご説明いただきました。

最後に、がんを防ぐ生活習慣として、禁酒や節酒、適度な運動、感染症対策が大切であると伝えられました。
学生からは「なぜ福井県でこのような高度な治療・研究が行われているのか」という点について質問があり、福井県に原子力発電所が立地していることが高度な研究を行う上で適しているためである、という回答がありました。その他にも原子力を専攻する学生を中心に質問が特に多く寄せられ、学生たちは放射線のがん治療への利用について理解を一層深めることができた様子でした。

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