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2026.05.22

【リレーコラムVo.12】地域におけるパラスポーツの普及を目指して

本学ウェルネス&スポーツサイエンスセンターは、本年度で5年目を迎えました。
昨年5月からは、センター構成員によるリレーコラムを毎月1回配信してまいりました。
今年度も、本センターに関する情報発信の一環として継続してまいりますので、ぜひご覧ください。
 
私の専門分野はコーチング学・スポーツトレーニング論ですが、福井工業大学に着任した2016年以来、障がい者スポーツ(パラスポーツ)との関わりが続いています。地域活性演習というPBL型授業の一環として、「地域におけるパラスポーツの普及を考える」プロジェクトを展開しており、本年度で10年目を迎えました。
 私がパラスポーツと関わるようになったきっかけは、地域活性演習という授業のプロジェクトを検討していた際、「授業では触れる機会の少ない障がい者スポーツを学生に学ばせることに意義があるのではないか」と考えたことにあります。2016年当初は、自身と関わりのあった陸上競技から活動を開始しましたが、その後、福井県内におけるボッチャ協会設立の動きに関わることとなり、福井県ボッチャ協会の設立に携わりました。現在は同協会の理事としても活動しています。
 ボッチャは、障がいの有無や年齢、性別に関わらず誰もが一緒に楽しむことができるパラスポーツです。筋力の差だけでは勝敗は決まらず、戦略や工夫によって結果が変わる点に大きな魅力があります。普段は陸上競技に触れているので、初めてボッチャに触れた際、「このようなスポーツがあるのか」と驚いたことを今でも覚えています。
 現在は、このボッチャを中心にプロジェクトを展開しています。参加した学生は、福井県障がい者スポーツ大会や福井県ボッチャ大会で審判を務めるほか、大学祭では体験型イベントの企画・運営にも取り組んでいます。また、こうした活動を積んだうえで、「初級パラスポーツ指導員」の資格取得にも挑戦しています。さらに、機会に応じて、陸上競技や車いすバスケットボール、ボッチャなどの全国大会を視察することもあります。本プロジェクトは小さな発想から始まりましたが、現在では学生にとって地域との繋がりを感じる貴重な学びの機会となっています。
 こうした活動を経験した学生からは、「障がいの有無に関係なく、真剣にスポーツに取り組む姿に大きな影響を受けた」「自分自身のスポーツへの向き合い方を見直すきっかけになった」「障がい者に対する偏見をなくしていきたいと感じた」といった声が聞かれます。学生一人ひとりの価値観に変化が生まれていることを、私自身も実感しています。
 今後もこれらの活動を通して、「障がいに対する心のバリアフリー」※の実現に少しでも貢献できるよう、教育・地域貢献活動を継続していきたいと考えています。
※本表現は、パラ陸上車いす競技の長距離種目においてパラリンピックで活躍された本学OB・高田稔浩氏のFacebook投稿より引用しています。


内藤 景


お問い合わせ:社会連携推進課