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2019.01.31

電子情報通信学会北陸支部講演会 奈良先端大中村哲教授「奈良先端大におけるディープラーニング活用とデータ駆動型サイエンス創造の取り組み」を開催しました

 講師の奈良先端大中村教授は、2016年にIEEE Fellowに選出されるなど音声翻訳研究の世界のリーダーです。民間企業のシャープの出身で、ATR音声言語コミュニケーション研究所長、情報通信研究機構けいはんな研究所長などを歴任されています。奈良先端大では、ディープラーニングや AI を活用した材料、バイオ、ソーシャルデータにおけるデータ駆動科学にフォーカスした新たな研究組織を2017年に設置し、中村教授はセンター長を務めておられます。本講演では、センターで進められているディープラーニングを用いた論文からの図表の自動読み取り、本文からの関係抽出、それらの熱電素子材料関係の論文からの知識抽出への適用事例が紹介されました。また、観光が資源の福井県に適したテーマとして、 観光地で起こっている混雑などの情報を、センサーやソーシャルメディア情報からセンシングし、人間にわかる形で言語化して提示する観光情報解析の研究が紹介されました。さらに、中村教授の専門の一つである音声認識合成におけるディープラーニングの研究例として、言語資源が少なくても音声認識合成の精度向上が可能な再帰型ニューラルネットワークを用いた時系列モデルに基づくスピーチチェーンの研究が紹介されました。
 本講演会には、学内外教員14名、産官学関係3名、本学電気電子工学科の情報系研究室所属3年生を中心に38名の学生が参加しました。講演後の質問は分野の専門家からなされ、本講演会は、それぞれの部分でそれぞれの立場で参加者にとって良い刺激となりました。


本学芥子教授から元シャープの同僚で博士論文主査の中村教授の略歴を紹介

本学掛下学長から新材料開発に対するAI技術の導入・活用に関しての開講挨拶


教員や学生に語りかける中村教授

ディープラーニングを用いたIoTの言語化


お問い合わせ:電気電子工学科