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2023.10.18

福井県と協力した全国初の「原子力災害対応ピクトグラム」を学生が作成しました

10月17日(火)に開催されたメディア向け説明会にて

包括的連携協定を締結している「福井県」(危機管理課)と「福井工業大学」(FUTまちづくりデザインセンター)が協同して、原子力防災に対応するピクトグラムを作成し、来る10月20日(金)21日(土)に関西電力高浜原発事故を想定して参加機関   
約100機関(約2,000人)、30㌔圏内の住民約650人以上が避難訓練に参加するという大規模な原子力総合防災訓練の中で初めて使用されることになりました。

このことを受けて、昨年6月以来福井県との打合せを重ねてきた「FUTまちづくりデザインセンター」に所属する砂川武義教授(原子力技術応用工学科|原子力防災)、三寺潤教授(デザイン学科|まちづくりデザインセンター長・防災まちづくり)、近藤晶准教授と、実際にピクトグラムをデザインした環境情報学部デザイン学科4年の酒井梨世さんの4名が10月17日(火)にメディア向け説明会を開催しました。
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まちづくりデザインセンターの活動概要等を説明する三寺教授

原子力防災について語る砂川教授(右)

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説明会の冒頭、三寺教授から「FUTまちづくりセンター」としてこのピクトグラム作成に関わることとなった経緯が説明されたのち、砂川教授からはこれまでも本学原子力技術応用工学科は学生とともに福井県の原子力防災に積極的に関わってきたことを説明しました。その福井県が大規模な「原子力防災」訓練を今後も実施していくにあたり、「もっとユニバーサルな避難情報伝達手段としてピクトグラム(見た目でわかる案内用の図記号)の作成が出来ないか。」との提案を頂き、同センターに所属しこれまでも多くの自治体等で学生と共にロゴやラッピングバス等のデザインに携わった近藤研究室と共に開発を進めることになりました。

実際に、デザインした酒井さんは、もともとサイン等地域に役立つものづくりに強い関心があり、今回のプロジェクトでは、夏季休暇も返上して県とも繰り返して打合せを重ねてきました。原子力防災特有の「安定ヨウ素剤」や「スクリーニング」といった要素をデザインに落とし込むのに苦労しながらも、グリーンを基調とした8種類のピクトグラムを完成させました。

彼女は、このピクトグラムが避難所などでどのような印象を持って捉えられたかなどの追調査も行い、その調査結果などを深堀して卒業研究として取りまとめる予定をしており、今回の防災訓練にも他の学生ボランティア約20名とともに参加します。
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ピクトグラムをデザインした酒井さんと指導教員の近藤准教授

8種類のピクトグラムは避難所などで実際に使用される

【関連リンク】
FUTまちづくりデザインセンターの活動については コチラ から
福井県 令和5年度原子力総合防災訓練の実施については コチラ カラ


お問い合わせ:社会連携推進課