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2026.03.17
【建築土木工学科】学生38名が地域と挑む「スローカブルなまちづくり」プロジェクトを実施 ― 若狭湾サイクリングルートから拡がる新しい移動の提案 ―
工学部 建築土木工学科の「FUT実践学演習」(担当:吉村朋矩教授)では、地域の自治体や団体と連携し、地域課題の解決に向けた実践型PBL(Project Based Learning)を実施しました。
本プロジェクトには、建築土木工学科の2年生から4年生まで計38名の学生が参加しました。福井県が推進する「若狭湾サイクリングルート(通称:わかさいくる)」を軸に、現地調査や社会実験を通して地域の移動環境や観光資源を分析し、スローカブルなまちづくりをテーマに福井ならではの新しい移動のあり方を提案しました。
また、プロジェクト終了後の学生アンケートでは満足度96.8%という高い評価が得られ、地域課題を題材とした実践的な学びの成果が確認されました。
※スローカブルなまちづくりとは
街並みや地域の魅力を楽しみながら移動できる時速15〜20km程度の速度を想定し、歩行・自転車・新モビリティなどを活用して人中心の移動環境をつくる都市づくりの考え方です。
1.地域と連携したプロジェクト
本プロジェクトは、行政・経済・交通の枠を超えた地域団体と連携して実施しました。
(連携団体)
• 福井県嶺南振興局 若狭湾サイクリングルート推進室
• つるがシェアサイクル事務局
• 鯖江商工会議所
• 公益社団法人 鯖江青年会議所
• ふくチャリ事務局
学生は地域の関係者と協働しながら、実際の地域課題を題材とした調査・分析・提案に取り組みました。
2.プロジェクトの目的
本プロジェクトは、地域社会と連携した教育活動を通じて「次代のまちづくりを担う人材の育成」を目的としています。
特に、福井県が推進する「わかさいくる」のナショナルサイクルルート(NCR)指定を視野に、学生ならではの視点から地域の魅力を発掘し、サイクリング環境の魅力向上に向けた提案を行いました。
また、嶺南地域での取り組みを嶺北地域にも展開し、鯖江市では鉄道中心の南北移動に対して不足している東西移動の課題に着目し、新たな移動手段の可能性についても検討しました。
3.具体的な活動内容
① フィールドワークによる地域調査
学生が実際にサイクリングルートや市街地を走行し、道路の安全性、案内サインの設置状況、休憩スポットの配置などを調査しました。その結果をもとに、サイクリング環境の改善に向けた提案を行政へ報告しました。
② 新しい移動手段の検討
鯖江市では、南北の鉄道軸を補完する東西移動や夜間移動のニーズに着目し、自転車や電動キックボードといった新モビリティを活用した移動手段の可能性を検討しました。
③ 地域PRプロダクトの開発
学生のアイディアから地域キャラクターを提案し、そのキャラクターを活用した紹介冊子やコースター兼鍋敷きを制作。観光客や地域住民が地域の魅力を身近に感じられるPRツールとして提案しました。
4.SNSによる地域の魅力発信
学生はSNSを活用した地域PRにも取り組みました。Instagramでの発信は46,241回の閲覧を記録し、若い世代への地域の魅力発信に貢献しました。
5.学生アンケート結果
プロジェクト終了後に実施したアンケートでは満足度96.8%という高い評価が得られました。
学生からは次のような声が寄せられました。
• 「現地調査を通して地域の課題を実感できた」
• 「電動キックボードなど新しいモビリティについて学ぶことができた」
• 「先輩や後輩と協働して取り組むことでチームワークの大切さを学んだ」
地域と連携した実践型教育の意義が学生の学びとして実感されています。
6.学生の進路・資格成果
本プロジェクトを通じた実践的な学びは、学生の進路にもつながっています。
2025年度は、参加した4年生7名のうち4名が
• 福井県庁
• 鯖江市役所
• 前田工繊株式会社
• 清水建設株式会社
など、地域を支える行政機関・企業への就職を決定しました。
また、研究室の学生が難関国家資格である土地家屋調査士に合格するなど、専門性の高い成果も生まれています。
7.今後の展開
地域社会と連携した教育活動を通じて、地域課題の解決に貢献できる人材育成を進めています。本プロジェクトで得られた知見を今後の教育・研究活動にも活かしながら、福井県内の交通・観光・まちづくりに関する取り組みをさらに発展させていきます。
【活動紹介】
Instagram(交通まちづくりLab.)
https://www.instagram.com/fut_transportation_lab/
note(吉村朋矩)
https://note.com/tomonori_y/
福井テレビ(輝けふくいチャレンジャー)
https://www.fukui-tv.co.jp/?challenger_pgm=%e5%a4%a7%e5%ad%a6%e7%94%9f%e3%81%ae%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%83%87%e3%82%a2%e3%81%a7%e7%a6%8f%e4%ba%95%e3%82%92%e7%9b%9b%e3%82%8a%e4%b8%8a%e3%81%92%ef%bc%81
大学プレスセンター(土地家屋調査士合格記事)
https://www.u-presscenter.jp/article/121815
【本件担当】
FUTまちづくりデザインセンター/工学部 建築土木工学科
お問い合わせ:社会連携推進課