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2026.07.10

AI&IoT テクノロジーイベント「プラットフォームの先へ、現場×AI が創る地域イノベーション ~AI エージェント・AR グラス・地域データで拓く日本モデル~」を開催しました!

令和8年7月8日(水)、福井工業大学AI&IoTセンター・AI&IoTコンソーシアムの主催により、AI&IoTテクノロジーイベント「プラットフォームの先へ、現場×AIが創る地域イノベーション 〜AIエージェント・ARグラス・地域データで拓く日本モデル〜」を開催しました。
本イベントは、アジャイル開発、AIエージェント、ARグラス、地域オープンデータをキーワードに、産・学・官・地域コミュニティが共創する「現場×AI」の可能性を考える場として企画したもので、学内外から85名の方にご参加いただきました。
馬場口登学長による開会挨拶の後、キーノートとして、株式会社永和システムマネジメント代表取締役社長の平鍋健児氏に「アジャイル開発とエージェント開発は結婚できるか?」と題してご講演いただきました。講演では、かんばんやふりかえりに代表される「見える化」の実践から、アジャイルの源流にある野中郁次郎氏の知識創造理論(暗黙知・形式知とSECIモデル)までを平易に紐解いたうえで、AIエージェント時代の開発について論じられました。AIは一般的な知識やプログラミングには強い一方、チームの文化ややり方といった現場の暗黙知にはまだ弱く、人間の役割はそこにこそ残る——アジャイルが培ってきた試行錯誤のプロセスにAIをうまく乗せることができれば、人間とAIが分かり合える可能性がある、という展望が示されました。
続いて、芥子育雄AI&IoTセンター長より、AI&IoTコンソーシアムおよびセンターの活動報告を行いました。「福井の勝ち筋は現場×AI・現場×IoT」を合言葉に、医療・観光・ビジネスの各分野で進める産学官連携の取り組みとして、がん患者の心理面を支える対話AIケアボットの臨床研究や、福井県公式観光サイトで運用中の観光レコメンドAI「FTEH」などを紹介しました。


挨拶 馬場口 登(福井工業大学学長)

キーノート 平鍋 健児氏(株式会社永和システムマネジメント 代表取締役社長)

活動報告 芥子 育雄(福井工業大学AI&IoTセンター長)


後半は、株式会社jig.jp創業者・取締役の福野泰介氏を講師に迎え、ハンズオン「SABERA × 生成AI × 地域オープンデータで創るAR体験」を実施しました。前半では、2026年7月に一般販売が予定されている鯖江発のARグラス「SABERA」(jig.jp×Cellid×ボストンクラブ)について、道案内やその場での翻訳といった活用イメージとともにご紹介いただきました。後半では、ブラウザ上で動くエディタ「ES-Jam」を使い、参加者が実際に手を動かしながら、地域オープンデータを活用したWebアプリ・AR体験の制作に取り組みました。オープンデータ先進地・鯖江の歩みや、生成AIによる作曲デモなど話題は多岐にわたり、ブラウザさえあれば誰でもすぐに開発を始められる手軽さを、参加者が体感する時間となりました。


ハンズオン 福野 泰介氏(株式会社jig.jp 創業者・取締役 / 福井県情報システム工業会 渉外部会長 ゼロトラスト委員会会長)

イベント終了後は会場をAI&IoTセンターへ移し、学生による研究紹介と、SABERAを実際に装着できる体験会を行いました。


SABERA体験会・AI&IoTセンター見学


参加した学生の声
キーノートについては、「AIはプログラムを書くための道具ではなく、一緒に開発を進めるパートナーになりつつあると感じた」「一般的な知識はAIに任せ、人間はユーザー理解や現場の課題、暗黙知を担うという役割分担が印象に残った」「問題を壁に貼って共有することで"人対人"ではなく"人対問題"にするという視点になるほどと思った」といった感想が寄せられました。
ハンズオンについては、「ブラウザさえあれば書いたコードが即座に動く手軽さに驚いた」「オープンデータを使えば簡単なものなら数分でアプリを作れることが分かった」といった声のほか、日頃開発に取り組む学生からは「アプリを作る中で直面する『情報が足りない』という課題への答えがオープンデータにあると実感した。鯖江の取り組みが国に認められていることからも、その活用は有意義だ」という感想もありました。「試作と改善を繰り返す姿勢を、今後の授業や卒業研究にも活かしたい」と、今後の学びへの意欲につながった様子もうかがえました。

ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。


お問い合わせ:社会連携推進課