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2023.07.07

【建築土木工学科】福井県警察本部との協働で「電動キックボードの安全走行に関する研修会」実施

(内容)
2023年7月1日から改正道路交通法の施行に伴い、新たな車両区分として位置づけられた「特定小型原動機付自転車」扱いの電動キックボードは、16歳以上なら運転免許不要、ヘルメットの着用が努力義務、自転車通行空間の走行可で利用することができるようになりました。
交通まちづくりを専門として、これまでに電動キックボードの走行調査を進めてきた建築土木工学科の吉村朋矩教授が福井県警察本部から要請を受けて、改正道路交通法の施行を前に研修会を行うとともに、講師を務めました。




【R5.6.7(水) 福井県警察本部交通機動隊 施設にて】
電動キックボードの安全走行に関する研修会は、電動キックボードの特性や新しい交通ルール等の理解を深めることを目的に実施し、指導に当たる警察官がより高度な技術と深い理解を身に着けることで、新たな移動手段が社会に普及しても事故のない社会の実現に向けた活動につなげてもらおうと、福井県警察本部と福井工業大学が協働で実施しました。


当日は、福井県警察本部をはじめ県内11の警察署から参加した約60名の警察官が交通まちづくり研究室(吉村ゼミ)の学生から電動キックボードの基本的な操作方法の説明を受けた後、施設内に設置したコースを走行しました。研究室の学生は、電動キックボードの走行特性および今後起こり得る危険行動を把握することを目的にしたアンケート調査を参加者に対して行いました。今後、卒業研究を通して、電動キックボードが社会に普及していくことで、事故リスクの向上ならびに危険行動の増加に、どのような要因が影響するのかを分析していく予定です。



【R5.6.19(月) 福井県警察本部にて】
福井県警察本部の会議のなかで、「電動キックボードの可能性と課題」といったテーマで、吉村先生が講師を務めました。講演では、これまでの研究成果を踏まえて、電動キックボードは機動性が高く広範囲を移動することができるため、公共交通が発達していない地方都市を救う可能性があることを述べました。一方で、地方は自動車優先の道路・都市環境になっており、歩行者をはじめ自転車や電動キックボードといった低速移動のためのインフラを整えていくことと、新たな交通法規の理解促進が進まないと事故のリスクが高まっていくことを指摘しました。

新たなモビリティによる事故を軽減していくためには、指導する側・利用する側・貸し出す事業者が電動キックボードの特性を知ることと、交通ルールをよく理解し遵守していくことが大切です。さらに、道路空間や都市空間の在り方も未来志向の思想で、リ・デザインしていくことが重要と考えています。

【メディア掲載情報】▶https://www.kanaigakuen.jp/media/shinbun/entry-6655.html
金井学園 メディア掲載情報ページでご確認いただけます。

【当日の様子】▶ https://www.instagram.com/p/CtMDpSELXY0/
 交通まちづくり(吉村)研究室のInstagramでご覧いただけます。

【本件担当】
 FUTまちづくりデザインセンター/建築土木工学科


お問い合わせ:建築土木工学科