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2024.12.17
未来を創る実践的技術者を育成する講演会を実施!
【R6.12.05(木)福井キャンパスにて】
工学部建築土木工学科で開講している講義の交通計画(講義担当:吉村朋矩教授)のなかで、国土交通省 近畿地方整備局 福井河川国道事務所長の野村文彦氏をお招きし、特別講演をしていただきました。
野村所長から、令和5年に国土交通省が打ち出した「世界で一番賢く安全で持続可能な道路ネットワーク」を構築する2050年ビジョンを示している“WISENET2050”について紹介・解説いただきました。従来の交通需要追随型からサービスレベル達成型に転換を目指す道路計画論の再構築の重要性や、自動車の道路から多様な移動価値を支える多機能空間へと進化させる方策、ネイチャーポジティブの実現に向けての取り組みについて、分かりやすく世界や日本、福井の事例を交えながらお話しいただきました。
これらの講演を通して、国をはじめとする行政の仕事内容についても触れていただき、受講している3年生にとって、自分自身が将来どのような仕事・働き方をしたいのかといった自身の将来像を意識する機会にもなりました。
(受講者の声)
■ 講義を通じて、渋滞や走行速度の遅さといった日本の道路課題について理解を深めることができました。私が海外研修で訪れたオーストラリアでは、道路が4車線あり、走行速度も日本より非常に速く設定されていました。このような整備された交通インフラは、移動の効率化だけでなく、環境負荷の軽減にも貢献していると感じました。
■ パフォーマンスマネジメントという言葉がとても印象深かったです。アメリカやシンガポールなど料金制や課金などのシステムを導入することで、渋滞緩和や公共交通機関などの誘導などのネットワークのサービス向上につながるのではないかと感じました。
■ 将来の道路交通のあり方を考えていくにあたって、必ずしも道路や交通だけが問題ではなく、様々な要因が重なって1つの問題として可視化されているのだということを今回の講義内容から感じ、一点のみを改善しても解決に繋がるとは限らず、様々な分野からの解決策が求められているのだと思いました。
■ 国家公務員の仕事内容等を初めて聞きましたが、地方公務員に比べて事業規模が違うというところで面白さを感じました。私の進路は行政希望なので、本日聞いた話を参考にしながら自分の進路選択に繋げていきたいと感じました。
■ WISENET2050を通じて、交通事故の削減や渋滞の解消、さらには環境負荷の軽減といった、現代社会が抱える課題を根本から解決できる可能性がある点に大きな魅力を感じました。
今後も、未来志向で時代の変化に適応できる実践的技術者の育成を図る機会の創出を図るとともに、学生一人ひとりが将来の夢に向かった進路選択ができるよう努めて参ります。
なお、工学部 建築土木工学科 吉村 朋矩教授は、令和6年12月5日(木)に国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所で開催された「福井県内の大学・高専と福井河川国道事務所との意見交換会」や、令和6年12月13日(金)梅田スカイビルで開催された(一社)交通工学研究会主催の「新たな道路の計画設計手法に関するセミナー~WISENET2050キックオフ~」に意見交換出席者として招聘されました。今後、産官学との協働を進めWISENET2050の各政策の実現に貢献していきます。
【WISENET(ワイズネット)2050・政策集】
▶国土交通省のホームページから詳細を確認いただけます。
【本件担当】
FUTまちづくりデザインセンター/建築土木工学科
お問い合わせ:社会連携推進課