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2024.07.04

AIチャットボット実証実験を実施 ~医療現場への社会実装に向けた医工連携~

AI&IoTセンター芥子育雄センター長と電気電子情報工学科芥子研究室所属4年生2名は、2024年7月1日(月)午後3時から共同研究先の福井県済生会病院において、AIチャットボット(がん患者さんの悩みに応えるケアボット)の実証実験を実施しました。これは生成AI応用による地域課題解決と新産業創出を目指したAI&IoTコンソーシアム大規模言語モデル(LLM)活用WG 活動の一環として実施されたものです。

福井県済生会病院の笠原善郎院長、宗本義則副院長(共同研究の分担研究者)をはじめ、緩和ケアチーム(医師、看護師、相談員)のみなさまにご協力いただき、開発中のAIチャットボットの評価を実施しました。LLM活用WGからは、看護師/保健師/コミュニティナースの加藤瑞穂氏(株式会社オリナス 代表取締役)、福野泰介氏(株式会社jig.jp取締役 創業者)が参加しました。

今回の実証実験では、実際に患者さんが利用する場面を想定し、縦型ディスプレイを病院内に設置して実験を行ったことで、より実践的な評価を行うことができました。医療現場の最前線で活躍されている医療従事者の視点から、特に以下の3点について、具体的な改善提案を多数頂戴きました。
•    会話機能の向上: より自然で円滑な対話を実現するための改善点
•    インターフェースの改善: 利用者にとってより使いやすく、分かりやすいシステム構築のための改善点
•    情報提供の充実: 医学的に正確で、かつ患者さんにとって必要な情報を提供するための改善点

AI&IoTセンター・電気電子情報工学科芥子研究室では、実証実験で得られた貴重なご意見を参考に、LLM活用WGと連携して、システムの改良を進めてまいります。引き続き、医療現場への社会実装に向けて、大学と病院、そして地域との連携を強化し、患者さんにとってより安全で質の高い医療の実現に貢献してまいります。


院長、副院長他、実証実験参加者との記念写真

実証実験の様子


お問い合わせ:社会連携推進課