新学部学科について

About the New Undergraduate Department

新学部学科について 新学部学科について

在学生の皆さんへ

学長 掛下 知行

学部・学科再編の背景と経緯

本学は1965年に工学部の単科大学として開学以降、社会状況の変化や時代の情勢に対応して教育研究環境を拡充し、開学50周年の2015年には3学部8学科体制へと改組を行い、工学系の総合大学として教育研究を行ってきました。

21世紀社会においては「情報」と「環境」というこの二つのキーワードがますます重要性を増してきています。情報分野ではSociety 5.0について言及した「第5期科学技術基本計画」やAIを効果的に利活用するための方向性を示した「AI戦略2019」などの国の政策が打ち出され、高等教育機関においては数理・データサイエンス・AI教育は必須のものとなっています。

一方、環境分野においては、2015年に「持続可能な開発目標SDGs」が国連で全会一致採択され、日本国内でも「第5次環境基本計画」が環境省より、「環境基本計画」や「SDGs未来都市計画」などの環境に関わる政策・計画が福井県からも打ち出されています。このような背景を踏まえ、本学ではこの「情報」と「環境」を重視した教育研究や人材育成を行うことを目的として検討を進めてきました。

4学部8学科の構成

2023年度から学部・学科構成は以下の図の通りです。

4学部8学科体制へ 4学部8学科体制へ

①経営情報学部の新設

経営情報学部は、「文理横断型の学びを通じて、社会性を備えたデータサイエンティストを育成し、地域社会の課題解決に貢献する」を設立の趣旨としています。学部に経営情報学科を設置し、新たにデータサイエンスコースと経営システムコースの二つのコースを設けて、情報ならびに経営に関わる教育研究を展開します。
カリキュラムを刷新し、キャリア教育や課題解決型の教育もさらに充実することで、データサイエンス・データ分析などの知識・技術を修得して、情報や経営の分野で実践的に活躍できる人材の育成を目標としています。
少人数制教育の拡充、データサイエンス教育の拡充、分野横断的な教育・研究体制の確立を通じて「地域DXへの貢献」に努め、「社会性を備えたデータサイエンティスト」の育成ならびに「地域経済を担う専門的職業人」の育成に努めていきます。
データサイエンス系教員による情報工学からのアプローチと、経営システム系教員による経営科学からのアプローチ、これらを学際的に展開し、社会的課題の解決や地域社会への貢献に取り組み、AI&IoTセンターなどの、学内の研究組織とも連携を深め理論と実践の融合を図る研究体制も構築します。

②環境学部への名称変更

環境情報学部より環境学部への名称変更により、これまで以上に「環境」に関する教育研究に取り組んでいくということを明確化しました。環境学部には環境食品応用化学科とデザイン学科の2学科構成として、SDGsをキーワードとして教育研究を展開します。化学、あるいはデザイン学の視点から地域社会や地球的規模の課題の解決に一層取り組んでいきます。

③電気電子情報工学科への名称変更

現行の電気電子工学科では、これまでも通信やAIなどの情報の先端的な教育研究を行ってきましたが、電気電子情報工学科では、さらに「AI&IoTセンター」や「ふくいPHOENIXハイパープロジェクト」などの学内組織との連携を強化することにより、情報工学から宇宙・地球環境にまでの幅広い分野に積極的に取り組んでいきます。

学部・学科組織変更後の履修

このように学部・学科組織が変わっても、在学生の皆さんが現在所属している学部・学科がすぐに無くなるわけではありません。
また、入学時に大学が約束したカリキュラムに変更があるわけでもありませんので、入学された年度の「学生便覧」の記載の通り(学納金を含む)に卒業まで修学していただきます。

在学生の皆さん全員が卒業されるまでの期間は、学部学科の旧組織と新組織が共存することになります。
組織上は4学部になりますが、教育・研究活動は、学部学科横断的に行われます。即ち、学部の間に壁はありません。

皆さんは、入学年度の学生便覧に記載された他学科の開講科目を履修できることはこれまで通りであり、学びの範囲は広くなり、環境も充実します。
福井工大生であるメリットを最大限に活かし、大きく成長していただきたいと願っています。