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2026.10.20
【建築土木】敦賀出身のモダニズム建築家 「喜多村幸夫」展 in 福山
福井県の戦後モダニズム建築を調査する市川秀和教授は、福井出身で県内外の地方建築界を先導した建築家、所謂「ローカル・アーキテクトLocal Architect」を研究対象に取り組んできました。
2年前に研究着手した敦賀出身の喜多村幸夫(1933~2010)は、遺族の聞き取り調査によると、敦賀空襲と戦後復興の経験から建築家を目指して敦賀高校卒業後に京都大学建築学科へ進学しました。森田慶一・増田友也に学び、師・増田の設計活動を支えた番頭格のモダニズム建築家であり、「建築論の京都学派」の系譜に位置付けられます。
この喜多村が後年に広島県の福山大学建築学科の創設に尽力した機縁から、今年の開設50周年記念行事として「喜多村幸夫」展の企画が決まり、喜多村の門下生で同大・藤原美樹教授に市川教授は全面的な研究協力を行ってきました。そこで開催中の10月18日に市川教授は福山大学キャンパスを訪ね、展示会場を見学いたしました。
展示会場にて藤原教授のほか、喜多村の愛弟子で井内清志氏と尾崎安弘氏とともに、市川教授は今後のアーカイブ研究活動の打ち合わせを行いました。なお井内氏は、増田友也・喜多村幸夫の建築思想を受け継ぎ、新たにソラマド(青空と暮らす家)住宅など独創的な建築作品を発表し、国内外で活躍する現代建築家として知られています。
従来の大都市部の著名なアーキテクト研究に対し、地方都市部で活躍したローカル・アーキテクトの再評価は近年ようやく全国的に開始されたばかりであり、市川教授による福井県のケーススタディが日本建築学会から先駆的な研究事例として高く評価されています。この度の福井工業大学と福山大学の共同研究は引き続き進めて行く予定であり、さらなる成果発表が期待されます。
お問い合わせ:建築土木工学科