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福井工業大学
2024.01.25

ドローンによる低高度CO2観測 の実践と応用

FUTまちづくりデザインセンター Topics 030
SDGs Target No. 11 13 17


本研究の事例発表の様子|R05/09/09 公開講座にて 


 下川研究室では、都市のカーボンニュートラル化の実現を目指して、複数のドローンによって特定のエリアをスキャニングするように飛行させ、CO2の発生源と吸収源を明らかにし、この情報を都市開発等に応用・展開する研究活動を、2023年度から行っています。

 本研究は高度な技術を必要とするため、民間のコンサルタント会社やベンチャー企業と共同で進めています。研究室は基礎研究、民間企業は機器開発と社会実装という役割を担っています。ドローンを操縦するために、私と研究室の学生は二等無人航空機操縦士という国家資格を取得しました。


解析ソフトによる 3D 表現|福井県大野市六呂師高原の試験飛行より


 研究当初より、ドローンに搭載するオリジナルのCO2観測機器(SIRAVERU, 図左)と解析ソフト(ALAVAS)の開発を進め、2023年11月には福井県大野市六呂師高原で最初の試験飛行を行うことができました。高度50m、往復距離2.4kmのCO2濃度が2秒間隔で取得できました。解析ソフトにより観測データの3D化にも成功しています。

 本研究は、現代のCO2排出量の増加という問題に対して、正確な都市レベルでのCO2濃度の測定方法を見出す必要性から生まれました。今後も特定のエリアの濃度分布(発生源と吸収源)を調査し、都市計画的改善方法が検討できる材料を増やしていきます。 (文責 下川 勇)

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CO2 観測機器を搭載したドローン実機


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