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福井県南越前町瀬戸地区で「SETO BLUE(瀬戸ブルー)」現地調査を行いました
福井県南越前町瀬戸地区で「SETO BLUE(瀬戸ブルー)」現地調査を行いました

REPORT 001福井県南越前町瀬戸地区で「SETO BLUE(瀬戸ブルー)」現地調査を行いました2018.07.18

「SETO BLUE(瀬戸ブルー)」現地調査

2018年6月23日、福井県南越前町瀬戸地区で「SETO BLUE(瀬戸ブルー)」に関する現地調査が行われました。

調査を行ったのは建築土木工学科の下川勇教授をはじめとする研究グループ。同グループは“ふくいPHOENIXプロジェクト”観光文化軸の一環として同地区への星空ツーリズム化を目指しており、ブランディングにつながる「地域の宝」の発掘に訪れました。

雪の多い同地区では冬場、降り積もった雪が青く見えるという現象が年に数回起きるといいます。昨年度の調査では2度確認され、同研究グループは既にこの現象を解析済みで、青い雪を「SETO BLUE」とシンボル化したうえで、特徴ある伝統食と融合して観光誘客や地域産品プロデュースにつなげるプランを描いています。

「瀬戸の青」調査風景

13時。あいにくの雨の中、下川先生、同科下川研究室のメンバー、同科地域計画受講生計18人が地区内の「飯小屋」と称するコミュニティスペースに集合。「あまり山奥には入っていかない」「地区の方に会ったら必ずあいさつを」など調査時の留意点を確認した後、デジカメやスマートフォンを片手に各自が感じる「瀬戸の青」の調査に入りました。この調査は冬場の青い雪に相当する春~秋にかけての「SETO BLUE」を発掘するためのものです。

トタン屋根や神社境内の遊具などを写真に収めたり、アジサイなど季節の花々に近づいてみたり、雨のしずくから青への想像を膨らませたり……メンバーが感じる「瀬戸の青」のイメージはさまざま。

田倉川
田倉川

下川先生は地区内を流れる田倉川に注目。よく見てみると、数カ所に流れが緩やかになり透明感のある青緑色を見せている箇所があります。「今日はあいにくの天気ですが、青空の下だと青みがもっと増すかもかもしれないですね」。下川先生は笑顔を見せます。

「冬場はもとより、通年で「SETO BLUE」をブランド化できるよう、本気で瀬戸の青を探しに来ました」と力を込める下川先生。各家庭の軒先に青いフラッグを出すというアイデアも区長さんに提案しているようです。「それぞれの家が毎日、軒先の青い旗を出し入れする。高齢の方が多い地区なので、住民同士が健康状態をチェックしあえる役割も果たせるのでは」

研究グループ

撮影した写真は後日、メンバー相互によるプレゼンテーションで紹介される予定。地区の住民の1人は「50年以上瀬戸に住んでいますが、雪が青く見えるということは生まれて初めて聞きました。年配者が多い地区なので、若い学生さんたちが研究などで来てもらえると集落が活気づいていいですね」と話してくださいました。

研究グループは今後、メンバーが発掘した地域資源、同地区の伝統食などを核にした観光ツアーを検討。通年型ツアーの形ができあがったところで、空き蔵リノベーションによる宿泊施設整備などを視野に入れて星空ツーリズムの準備を進めていく予定です。

下川先生のインタビューはコチラ→http://www.fukui-ut.ac.jp/phoenix/interview/detail/001.html

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