ふくいPHOENIXプロジェクトの事業についてご紹介します。
「ふくいPHOENIXプロジェクト」
本事業名は、1945年の太平洋戦争による空襲、1948年の福井地震、その1ヶ月後の豪雨と、立て続けの3つの災害を乗り越えた福井の市民憲章「不死鳥(フェニックス)のねがい」に基づいています。
恐竜・繊維・眼鏡など全国区のブランドと連携し、次世代に発展させる新しい地域ブランドが求められる中、JR福井駅前に2016年4月に開業した商業施設ハピリンには、宇宙をテーマにした福井市自然史博物館分館「セーレンプラネット」が開館し、また、超小型人工衛星の平成31年度打上げを目指す「県民衛星プロジェクト」が始動するなど、『宇宙』を新しいブランドとする地域創生への挑戦が始まっています。一方で、福井県立児童科学館「エンゼルランド」(名誉館長 宇宙飛行士 毛利衛氏)や福井県北東部の大野市の「日本で最も美しい星空」など、独自の宇宙関連資源もあるが連携が弱く、まちづくり・デザインの観点も含めた宇宙関連資源の価値の再認識・充実化、他資源との連携の検討が必要となっています。
北陸地域最大の直径10mパラボラアンテナなどをキャンパスに備え、宇宙環境を利用した研究ブランドの確立を目指す福井工業大学が、地域と連携しながら、「宇宙研究軸」「観光文化研究軸」「地域振興研究軸」の3つの研究軸に沿った事業を推進し、新たに『宇宙』を福井の地域イメージとして定着させることで、観光や文化、地域産業の振興を実現することを目的とします。
10メートルパラボラアンテナなどを利用した衛星利用研究を推進し、県内企業で製造された部材を搭載した超小型衛星開発、超小型衛星による軌道実証とハイパースペクトルカメラによる先進的な地域環境観測を行う。
原子力災害対策などの地域防災、水稲などの作物の生育診断や局所的作物管理などの精密農業と、幅広い応用分野での研究成果の展開とともに、宇宙関連産業における基盤技術の地域への普及と地域人材の育成を目指す。
「恐竜博物館」「エンゼルランド」「セーレンプラネット」などの自治体施設と連携し、宇宙を題材にした地域資源の発掘・深化を進め、観光・文化の振興につなげて、交流人口増大や地域イメージアップに発展させる。