お知らせ

　学校法人金井学園は、3月12日付で、福井工業大学工学部デザイン学科教授（64歳）に対し、「減給1回」の懲戒処分を行いました。
　これは、同教授が、本年1月15日深夜、卒業研究（修士論文）遂行のための作業中の学生に対し、屈辱的暴言を浴びせ、更に共同作業に携わっていた学生に対しても同様の罵詈雑言を投げかけたことにより、著しく精神的苦痛を与えたことにつき、当該学生から、訴えられたことによるものであり、学校法人金井学園「ハラスメントの防止等に関する規程」、同「職員就業規則」並びに同「職員懲戒規程」に基づき、福井工業大学「教員の教育・研究活動における倫理的基本指針」等に反するものとしての処分であります。
　懲戒委員会では、当該発言が教育又は研究上優越的地位にある教員から、卒業研究作業中の学生に対して行われたものであること、また、同教授は、過去に学生に対する言動を理由として2回にわたり所属学科内で厳重注意を受けていたにも拘らず、適切な注意を払う義務を怠ったものであり、上記の処分に至りました。
　福井工業大学においては、学内における諸活動に伴うあらゆるハラスメント行為は、建学の精神にある「節義を重んずる人格の育成」に違背し、教育上の目的に掲げている「すべてを学生のために」の趣旨に悖るものとして、その予防に努めておりますが、このような事態に至りましたことにつき、深くお詫び申し上げます。

　今後は、このようなハラスメント行為の再発防止対策として、
　①　教員間の学生指導に係る共通の理解、意思の疎通などを定期的に行う。
　②　学生と教員間の意思の疎通、相互理解のための対話集会の実施。
　③　学生生活支援室の積極的利用の呼びかけ。
　④　学長と学生間のホットラインの利用。

　等を実施することにより、このようなハラスメント行為が再び起こることのないように、学園、大学を挙げて教育活動、研究活動、社会貢献活動に邁進することを表明いたします。

皆様には、一層のご理解とご支援を切にお願い申し上げます。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成27年3月19日　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　福井工業大学　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　学長　森島　洋太郎