お知らせ

NEWS & TOPICS

お知らせ お知らせ

2024.12.08

経営情報学科20周年記念講演会を開催

会場風景

福井工業大学経営情報学科は、設立から20周年を迎え、地域社会や企業の持続可能な発展への貢献を目的とした記念講演会を2024(令和6)年12月8日(日)開催しました。本講演会は、「福井や企業のサステナビリティとワークエンゲージメントを考える」をテーマに、地域の課題と展望について深く考える機会となりました。

※「ワークエンゲージメント(work engagement)」は、「仕事から活力を得ていきいきとしている(活力)」、「仕事に誇りとやりがいを感じている(熱意)」、「仕事に熱心に取り組んでいる(没頭)」の3つが揃った状態のことを指します。

基調講演:「仕事も生活も楽しむために:福井の持続可能な未来を創るカギ」(福井県副知事 鷲頭美央氏)



基調講演では、福井県副知事の鷲頭美央氏が登壇し、福井県の現状と課題について具体的に説明されました。講演の中で、鷲頭副知事は、福井県が高い共働き率と就業率を誇る一方で、人口減少、賃金格差、家事・育児の負担の偏りといった構造的な課題が顕著になっていることを指摘しました。さらに、「働き手が活力を持ち、楽しみながら仕事に取り組む社会づくり」の重要性を強調し、地域全体で働きやすい環境を構築することが福井の持続可能な未来に繋がると提言しました。

パネルディスカッション:「ワークエンゲージメント向上のために地域・企業が果たす役割」
(パネリスト:鷲頭美央氏,株式会社ALL CONNECT  岩井宏太氏,エクネス株式会社 平井康之氏,福井県立大学名誉教授 山川修氏)





続くパネルディスカッションでは、企業経営者と専門家が登壇し、地域社会におけるワークエンゲージメントの向上策について議論しました。

株式会社ALL CONNECT代表の岩井宏太氏は、若者が地元企業を知る機会を提供し、社員の成長を支援する取り組みを紹介しました。また、エクネス株式会社代表の平井康之氏は、働きやすい環境の構築と地域社会との連携を重視する事例を示しました。福井県立大学名誉教授の山川修氏は、「マインドフルネス」の重要性を指摘し、これが心身の健康と生産性向上にどのように寄与しているかを解説しました。

議論の中で、柔軟な働き方の導入、心理的安全性の確保、および組織内コミュニケーションの重要性が強調されました。参加者は、従業員一人ひとりの働きがいと幸福度を高めることが、組織全体の成長および地域社会の活性化に繋がるという認識を共有しました。

福井工業大学経営情報学科は今後も、教育・研究活動を通じて、地域の課題解決と持続可能な社会づくりに貢献する人材を育成し、地元企業や自治体との協力を深めていきます。今回の講演会が示した未来へのビジョンと具体的な提言は、地域社会の新たな可能性を切り拓く一歩となりました。


お問い合わせ:経営情報学科