福井工業大学では、2011年4月に新学科『産業ビジネス学科』を開設します。産業構造が変化し、産業をめぐる価値観が大きく転換しつつある現代では、先端技術の研究・開発などハード面としての工学だけでは、地域の未来を創造できなくなっています。
産業ビジネス学科は、工学部ならではの「ものづくり」への理解を背景に、「地域共生」「スポーツビジネス」をキーワードとしたソフト面でのビジネスを学びます。ビジネスの企画・管理・営業など実務を担う人材育成を目ざす、新しい発想による文理融合型の学科です。 


これまで技術創造立国として、高度な先端技術の開発と海外への製品輸出に重点を置いてきた我が国の「ものづくり」ですが、グローバル化や高度情報化、少子高齢化 などの社会情勢の変化やそれに伴う産業構造の変化により、これまでの開発・生産体制を見直す必要に迫られています。特に日本の地方都市はその影響を強く受け、地場産業が 衰退し、地域の将来像を描きにくくなっています。「地域に根ざし、地域に開かれた大学」を自認する本学は、ビジネスという名の新しい「仕組みづくり」や教育の原点 としての「人づくり」という観点から、地域社会への貢献を目ざすため本学科を開設します。経済学・マーケティング・地域産業・サービス・情報・生涯学習・スポーツ工学 などの知識、それらを実務に応用するための実践的なコンピュータスキルを学ぶことを通して、「人・もの・産業」という地域資源を発掘し、ビジネスチャンスにつなげることが できる人材を育てます。


本学科では、2 年次より次の2 つのコースに学生を配属して、実践的な専門教育を行います。[地域共生ビジネス工学コース]は、地域のビジネスの現場で活躍する中堅幹部に 必要な実務能力を指導します。「地域活性論」「マーケティング論」「地域起業論」などの講義科目に加え、「産業ビジネス工学演習」「コンピューティング演習」などを通じて、 地域資源の可能性を追求し、地域産業を活性化させるための知識や方法論を学びます。[ スポーツビジネス工学コース]は、スポーツビジネスや生涯学習の中核を担う スポーツ指導者、スポーツ施設管理者、イベント企画者などの育成を行います。「健康管理論」「スポーツマネジメント」「地域生涯学習論」などの講義科目に加え、「スポーツ 工学演習」「コンピューティング演習」などを通じて、スポーツによる地域振興のための知識や技術を学びます。いずれのコースも、コンピュータを自在に使いこなす技術が 習得できる豊富な演習科目を用意しています。また、本学のすべての学科と同様に、「F T H」「創成科学」「卒業研究」など、1年次から4年次までの全学年でゼミ形式による 演習科目を導入。少人数制により教員がていねいに指導し、個々の学生の能力や個性を大切に育てます。