基調講演

7月4日(金)14:30-16:00

「しあわせのメカニズムとデザイン」

進歩主義・合理主義を規範とする近代西洋型価値観の行き詰まりを反映してか、近年、主観的幸福に関する研究が心理学・経済学等の分野で世界的に広まりつつある。たとえばノーベル経済学賞を受賞したカーネマンは年収が7万5千ドルを超えると感情的幸福と年収の相関は小さいことを明らかにしている。ところが、幸福研究では主に主観的幸福と関連する要因の探求に焦点が当てられており、幸福の全体構造明確化を試みる研究は少ない。このため、講演者らは日本人へのアンケート調査に基づく主観的幸福の因子分析を行い、幸福に寄与する4つの因子を求めた。また、幸福の4因子を、もの作り、こと作り、町づくりに活かすためのワークショップ研究や幸せカルタの開発を行ってきた。本講演ではこれらの概要について述べる。多くの方が幸せのメカニズムについて考えるとともに、幸せな社会デザイン研究に携わって頂くための一助となれば幸いである。


講演者: 前野隆司(慶應義塾大学大学院 教授)

前野隆司写真東工大卒、東工大修士課程修了。キヤノン株式会社、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、ハーバード大学客員教授、慶應義塾大学理工学部教授等を経て、現在、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科委員長・教授。博士(工学)。ロボティクス、ヒューマンマシンインタフェースから、イノベーション教育、地域活性化、哲学・倫理学、共感学・幸福学まで、人間に関わる社会・技術デザインの研究に従事。

受賞歴

特別講演

7月4日(金)16:10-17:10

「面白いをデザインする」


講演者: 谷俵太(iki design company 代表)

谷俵太氏写真関西大学在学中、朝日放送が制作する若者向きの深夜番組企画のブレーンに起用され、企画会議にて一般人を巻き込む手法を提案、全員意味がわからず本人が実際に出演し実演する事になる。これが大ヒットした。以後その時に適当につけた名前「越前屋俵太」がブランド化しテレビメディアで活躍する。何処のプロダクションにも属さないという、テレビ業界では前代未聞の立場を貫き唯一無二の存在になるも、視聴率優先の虚偽(いわゆるやらせ)演出家達と度重なる対立を繰り返し、その戦いに疲れ果てていくに従い、自分自身も初心を忘れ、徐々に業界化していく事に我慢できなくなり、10年前、突如メディアから姿を消す。

自分で考えた事は、自分で作りたいという責任ある一貫システムを実現するため、自ら制作会社を立ち上げ、企画立案から演出、編集まですべてをこなしていた。「探偵ナイトスクープ」を始めとして、自身が企画、構成、演出、制作した作品が日本民間放送連盟 娯楽部門 最優秀賞を2度に渡り受賞、カンヌ国際広告祭 公共広告部門では日本人初となる金賞を受賞するなど、数々の賞に輝いている。が、しかし、表の顔である「越前屋俵太」があまりにもインパクトが強かった為、クリエイティブディレクターとして活躍していた事は、ほとんど誰もしらない。

現在は書動家「俵越山」 関西大学総合情報学部 非常勤講師 仁愛大学人間学部 非常勤講師、デザイナー、ブランディングディレクター、クリエイティブディレクターといくつもの顔を持つ。

参加について

本講演は参加無料・申込不要となっております。
会員の方はもちろん、一般の皆様も是非ご参加ください。