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| 研究内容 |
境適合性新エネルギー源として注目されている水素および太陽光に焦点をあて、固体高分子電解質型燃料電池、水素の安全取り扱い技術、有機太陽電池に関する研究ならびにエネルギーの高効率利用の観点から有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子に関する研究を行っている。
固体高分子電解質型燃料電池に関しては、電池性能の経時劣化の解決に取り組む。
水素取り扱い技術に関しては、水素供給施設用構造材料の有力な候補としてのステンレス鋼における水素脆性の防止対策の確立に向けて、その機構解明に取り組む。
次世代太陽電池として期待されている有機固体太陽電池および次世代ディスプレイや照明用光源として注目されている有機EL素子に関する研究では、高移動度を有する新材料の創製と物性解析およびそれらを用いる高性能素子の開発を目指す。 |
| これまでの成果 |
1 固体電解質型燃料電池の経時劣化改善に向けて電池内部における水管理の最適化を図ることを目的に、電極内の水滴の可視化ならびに電流分布を観察できるセルを設計・製作した。これにより、電池内部における水の蒸気圧分布およびCO被毒時における電流分布の変化が明らかになり、水管理の最適化への効果的な評価手段を確立することができた。
2 ステンレス鋼における水素脆性の機構解明を目的として、ステンレス鋼における水素分析法を確立するとともに、カソード分極によって導入された水素の固溶状態を明らかにした。
3 チタニルフタロシアニン(TiOPc)とペリレン系色素等を用いるいくつかの新しいpn-ヘテロ接合型有機太陽電池を作製し、性能評価を行った。TiOPcのモルフォロジー制御により分光感度を近赤外領域に拡大するとともに、開回路光起電力を増大させる新しい多層型素子構造を示した。また、近赤外線発光有機EL素子および高効率青色発光有機EL素子を開発した。 |

| 研究内容 |
植物由来のバイオマス、微生物由来の酵素、および有機廃棄物系バイオマスの有効活用に着目した研究を行っている。地球上に大量に存在する植物由来の原料であるバイオマスを脱石油型の資源として利用する環境適合性複合高分子の開発、微生物が生産するキチン・キトサン分解酵素のバイオ農薬への利用、有機性廃棄物から有用産物への変換技術の確立を目指す。 |
| これまでの成果 |
1 植物由来のバイオマスを利用する環境適合性高分子材料の開発を目的として、糖類およびリグニンを原料とするリグニン系ポリウレタン誘導体およびポリカプロラクトン誘導体を開発し、それらの力学的及び熱的性質を明らかにした。
2 カニ殻成分であるキチンを分解する新しい酵素キチナーゼを見出し、その遺伝子構造を明らかにした。また、これまでに見出しているキトサン分解酵素であるキトサナーゼの機能に関する研究を進め、それがカビなどに対する抗真菌活性を有することを明らかにするとともに、バイオ農薬や土壌改良剤などへの利用の可能性を示した。
3 有機性廃棄物の高効率バイオガス化技術の確立を目指し、嫌気性微生物を用いる処理と新たに考案した酸加熱後処理を組み込む方式によって、下水汚泥のメタン発酵処理を格段に向上させることができた。また、この方式によって、枯渇資源であるリンを高効率で回収できる可能性が示唆された。さらに、下水汚泥の再利用において弊害となる重金属(銅および亜鉛)を80%以上除去可能なバクテリアリーチングの条件を見出した。 |

| 研究内容 |
自動車の排ガスによる大気汚染の実態調査や有害金属、フロン、土壌汚染物質、内分泌かく乱物質等による環境汚染への対策に関する基礎研究を行っている。 |
| これまでの成果 |
1 NOx濃度の瞬時応答計測システムを構築し、NOx濃度瞬時値による沿道大気汚染状況の正確な把握を可能にした。
2 ディーゼルエンジン排ガスをクリーン化することを目的として、NOxの還元処理に必要なアンモニアの製造試験を行い、アンモニア合成に必要な温度、圧力条件を明らかにするとともに、NOxの還元処理の要素技術を総合したオンボードシステム(車上搭載システム)を構築した。
3 土壌汚染物質を取り込む機能を付与した高分子の研究をすすめ、汚染物質モデル化合物を水系から取り込む両親媒性高分子の合成に成功した。
4 金属等の分離濃縮媒体として知られているポリN-イソプロピルアクリルアミドの合成条件を検討し、水中の有害重金属錯体の定量的な回収と40〜60倍の濃縮倍率を得た。また、電熱気化法を軸方向観測型ICP発光分光分析法に適用することにより、5mlの微少量溶液で多数の有害金属の同時定量を可能にした。
5 放射線照射によるフロンの無害化の観点から、フロンの解離性電子付着反応を検討し、フロンの気体温度および放射線照射により生成する電子のエネルギーの違いによる分解過程の相違を明らかにした。また、マイクロ波検出技術を用いて、有機EL素子中の電子の輸送挙動を測定する新しい手法を開発した。
6 耐光性かつ難水溶性である環境ホルモン、その他の環境汚染分子に紫外線領域のレーザー(266-nm)と太陽光領域のレーザー(532-nm)を組み合わせて照射することにより、2光子イオン化が起こることを見出し、環境汚染分子を分解するひとつの方法を示した |

| 研究内容 |
福井地区およびその周辺における水環境の変動の実態把握と水収支の解析、日本海における赤潮の発生やあわら北潟湖の水質汚染等、海洋・湖沼環境の監視、および福井豪雨の分析と保全対策について研究を推進している。これらの研究においては、本学あわら学舎に設置している直径10 mのパラボラアンテナとテラ・アクア衛星受信システムにより受信しているMODISセンサーによる画像データを利用する。 |
| これまでの成果 |
1 環境指標生物のひとつである水生および陸生ホタルの遺伝子解析から、ホタル個体群の遺伝的分化を明らかにし、ホタルの環境多様性を解明した。
2 水文・気象環境の形成上重要な役割を果たす地表面熱・水収支を明らかにする目的で、本学あわら学舎において微気象現象観測とこれに同期した現地実蒸発量観測を行い、あわら北潟湖周辺における蒸発量を熱収支ボーエン比法により実用上充分な精度で推定できることを明らかにした。また、地表面が受ける正味放射量の70〜85%が潜熱に配分され、地表面からの蒸発に使われていることが分かった。
3 MODIS画像データを用いて、若狭湾の赤潮発生条件(特にクロロフィルa濃度、表面海水温等に関する条件)を求め、これを用いることにより赤潮発生の予測が可能となった。低解像度のMODIS画像から赤潮を判定することは容易ではないことから、衛星分光画像の中の赤色バンドと近赤外線バンド画像を用いた赤潮抽出法を開発した。この手法により、赤潮発生領域、死滅した赤潮領域、懸濁物質による変色域を明確に分離できることを示した。
4 地球温暖化に伴う現象としての福井豪雨、黄砂、エチゼンクラゲの発生および漂流について研究を行った。福井豪雨に関しては、洪水や土石流の被害を高解像度の衛星画像を用いて検出するとともに、豪雨時(2004年7月福井豪雨と2006年豪雨)の雲の解析を行い、風向推定が可能であることを示した。 |
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