お知らせ

NEWS & TOPICS

お知らせ お知らせ

2023.03.02

「FUT未来ロボティクスセンター」令和5年4月開設|ものづくりで叶える より豊かで快適な暮らし

本学出席者(左から 池田副学長 掛下学長 岩野教授 土屋教授)

 2023年2月28日(火)10:00より福井工業大学タワー会議室において、「FUT未来ロボティクスセンター」設立にあたっての記者会見を開催いたしました。

 本学からは、掛下知行学長、池田岳史副学長、岩野優樹教授(FUT未来ロボティクスセンター長|工学部機械工学科)、土屋高志教授(同センター副センター長|工学部機械工学科)の4名が出席。冒頭に、掛下学長よりこのセンターが設立に至った背景や目的について説明がありました。


掛下知行 学長

岩野優樹 センター長

 その後、センターのPRビデオ上映をはさんで、岩野センター長が今後計画されている取組や展望について詳しく説明がありました。また、このセンター設立を記念する公開講座※を企画したことを紹介しました。

 集まって頂いたメディアからの質疑応答の中で、「福井工業大学は、こうしたセンターの開設が続いているが、どのようなことがこれまでと変わっていくのか?」という質問に対し、「学部・学科の垣根を超え、地域社会のニーズに合わせて柔軟に組織できるのがセンターの強み。「チームFUT」が一丸となり地域の課題に応えていくことができる。」と答えました。

※福井工業大学公開講座 「ロボティクスが活躍する未来を語る」(入場無料)
日時:令和5年3月11日(土)13:00~15:55
会場:福井工業大学 福井キャンパス 2号館801教室

お申し込みは コチラ から


会見会場の全景

会見後の写真撮影より

(以下 当日の配布資料より)

*******************************************
FUT未来ロボティクスセンター 令和5年4月開設
-ものづくりで叶える より豊かで快適な暮らし-
*******************************************

【設立の背景】
 日本では、急速な少子高齢化や頻発する様々な災害や環境問題に直面しています。この福井県においても幸福度日本一と評される一方、若者を中心とした人口流出により、特に農林水産業における人手不足の解消や地域の活性化が求められています。福井県は、高い技術力を有する「ものづくり」が魅力であることは言うまでもなく、その「ものづくり」を基盤としたロボットや自動車の開発により、様々な問題解決が行えると考えています。
 そこで、本学の持つ最先端のロボティクス技術や自動車関連技術を福井県の持つ「ものづくり」技術と融合させ、地域社会のみならず地球全体の発展に貢献するため、令和5年4月1日よりFUT未来ロボティクスセンターを開設します。

【センターの目的】
~地域から宇宙にわたる様々な社会問題を解決する最先端ロボティクスの実践~ 
 高齢化や人手不足の著しい農業現場や災害現場では、福井工業大学が開発している農業支援ロボットや災害対応ロボットを導入し、環境問題にはバイオ燃料やAIを活用した様々な自動車関連技術を総動員してそれらの改善に務めます。
 また、本学が進める「ふくいPHOENIXハイパープロジェクト」と連携し、月面に到達した際に必要となる掘削・支持杭貫入ロボットやローバーの開発も積極的に推進し、それらの商品化や管理を福井県下の企業に依頼することで、地域社会の活性化を目指します。
加えて、持続可能な研究開発のため、我々の持っている「知」を次世代に託し、未来へつなげていきます。

【主な取り組み】
1 最先端ロボティクスを活用した実用的開発
  □AIを用いた全電動式の草刈ロボットの開発
  □自律的水田生育管理および抑草ロボットの開発
  □アクティブサスペンション&超小型ブレーキの開発
2 未来を見据えたロボティクスに関連する基礎的研究
  □カーボンニュートラルを目指したバイオ燃料に関する研究
  □月面での住居建設を目的とした掘削・支持杭貫入ロボットの開発
  □エネルギーの再利用を中心とするエネルギーハーベスティングに関する研究
  □ナノテクノロジーを用いた先端材料に関する研究
3 持続可能な次世代のロボティクスエンジニアの育成
  □小中学生ロボットコンテストの開催
  □実機ロボットを用いた習熟度別プログラミング教程の開発
4 地元企業等と連携した地域社会の問題解決
  □医療・介護現場の搬送支援システムの開発
  □雪害の初期対応を行う除雪ロボットの開発

【センターの将来展望】
 未来ロボティクスセンターの得意とする「ものづくり」技術を最大限に活かし、AI&IoTセンター(2019年設立)と強固に連携を取ることで、より高度で親和性の高い革新的なシステムの開発を行います。
 また、まちづくりデザインセンター、ウェルネス&スポーツサイエンスセンター(2022年設立)と連携し、より広くより深く地域社会とつながり、人々の役に立つロボットの開発を行いつつ次世代の人材育成にも務めます。
 さらに、ふくいPHOENIXハイパープロジェクトと連携することで、その開発のフィールドを宇宙にまで広げていきます。このようにFUTがチーム一丸となって、すべての「知」を次世代に託し、未来へつなげていきます。


お問い合わせ:社会連携推進課